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PyCharm 2025.3 – IDE の統合、リモート環境の Jupyter ノートブック、uv のデフォルト化など

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PyCharm 2025.3 がついにリリースされました! このリリースでも PyCharm を最強のウェブ、データ、および AI/ML 開発向け Python IDE にする取り組みは継続しています。

Community ユーザーの統合版 PyCharm への移行が完了し、リモート開発における全面的な Jupyter ノートブックのサポート、環境マネージャーとしての uv のデフォルト化、プロアクティブなデータ探索、新しい LSP ツールのサポート、Claude Agent の導入、および 300 件以上のバグ修正が行われました。

Community ユーザーの統合版 PyCharm への移行

以前お知らせしたとおり、PyCharm 2025.2 が Community Edition の最後のメジャーリリースとなりました。 PyCharm 2025.3 では、Community ユーザーを統合版 PyCharm に円滑に移行するためのパスが導入されています。

統合版ではすべての機能が 1 つの製品に集約されています。Community ユーザーは引き続き無料で PyCharm を使用できますが、組み込みの Jupyter のサポートも利用できるようになりました。

ワンクリックで Pro の無料体験を開始するオプションもあるため、データサイエンス、AI/ML、およびウェブ開発向けの高度な PyCharm の機能をこれまで以上に簡単に試せるようになっています。

新機能の記事全文で詳しく見る →

Jupyter ノートブック

Jupyter ノートブックがリモート環境で全面的にサポートされるようになりました。 ノートブックをローカル環境にコピーせずにリモートマシンで直接開き、編集と実行を行えるようになりました。

Variables(変数)ツールウィンドウにも並べ替えオプションが実装され、ノートブックの変数を名前別または型別に整理し、より簡単にデータ探索を行えるようになりました。

Jupyter の改善点について続きを読む →

uv が新規プロジェクトのデフォルトになりました

uv がシステム上で検出された場合、PyCharm の New Project(新規プロジェクト)ウィザードでデフォルトの環境マネージャーとして自動的に提案されるようになりました。

uv で管理されるプロジェクトでは、uv run は実行構成用のデフォルトのコマンドとしても使用されます。

プロアクティブなデータ探索 Pro

PyCharm が pandas DataFrame を自動的に解析し、よくあるデータ品質の問題を検出するようになりました。 検出された問題をレビューし、Fix with AI(AI で修正)を使用してクリーンアップコードを自動的に生成することができます。

ワークフローを円滑にして作業の中断を防ぐため、この解析はバックグラウンドで実行されます。

新しい LSP ツールのサポート

PyCharm 2025.3 では Ruff、ty、Pyright、および Pyrefly をサポートすることで、LSP 統合が拡張されています。

これらのツールにより、高度な整形、型チェック、およびインライン型ヒントをワークフローの中で直接使用できるようになりました。

詳細は LSP ツールをご覧ください。

AI 機能

マルチエージェント開発体験: Junie と Claude Agent

1 つのチャットからお好みの AI エージェントを使用できます。JetBrains の Junie と Claude Agent を AI のインターフェースで直接使用できるようになりました。

Claude Agent は JetBrains IDE にネイティブ統合された初のサードパーティ AI エージェントです。

Bring Your Own Key(BYOK)を近日中に JetBrains AI に導入予定

BYOK は OpenAI、Anthropic、または任意の OpenAI 対応ローカルモデルの独自 API キーの接続を可能にします。それにより、JetBrains IDE でより柔軟に AI を使用し、使用方法を詳細に管理できるようになります。

詳細情報

IDE 内での明確な AI 利用枠の追跡

AI クレジットの残量、更新日、チャージ残量を PyCharm 内で直接確認できるようになったため、AI リソースの監視と管理が大幅に簡単になりました。

UIX の変更

Islands テーマ

新しい Islands テーマが全ユーザーのデフォルトになり、改善されたコントラスト、バランスの取れたレイアウト、およびダークモードとライトモードの両方でよりソフトな外観が提供されるようになりました。

新しい Welcome(ようこそ)画面

新しい非モーダルの Welcome(ようこそ)画面を導入し、よく使用するアクションにすぐにアクセスできるようにすることで、よりスムーズにワークフローを開始できるようにしました。

他にお探しのものがありますか?

  • 2025.3 のすべての機能とバグ修正についての詳細は、新機能ページをご覧ください。
  • 変更点の詳細については、リリースノートをお読みください。
  • 問題に遭遇した場合は、迅速な解決を図るために課題トラッカーで問題をご報告ください。

PyCharm 2025.3 に関するフィードバックを募集しています。以下のコメント欄にご入力いただくか、X および BlueSky でお聞かせください。

オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:

Ilia Afanasiev

Ilia Afanasiev

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