PhpStorm 2026.1 がリリースされました
PhpStorm 2026.1 へようこそ! このリリースでは、新しい PhpStorm MCP ツール、IDE 内で新しいサードパーティエージェントを利用するための機能、Git ワークツリーのサポート、および PHP および Laravel 開発者の生産性を強化するその他多数の機能が導入されています。

PhpStorm の MCP ツール
PhpStorm 2025.2 では、Claude Code、Windsurf、Codex などのサードパーティコーディングエージェントによる IDE のツールのアクセス・使用を可能にする組み込み MCP サーバーを追加しました。
2026.1 では MCP サーバーツールセットを拡張し、以下のような PhpStorm の機能を追加しています。
- インスペクションとクイックフィックス: エージェントが PhpStorm の強力な静的解析エンジンを利用できるようにしました。
- IDE 検索機能: PhpStorm の構造検索とコードパターンのセマンティック検索を含みます。
- IDE のアクションへのアクセス: IDE のセットアップやカスタマイズをコーディングエージェントに委任できます。


さらに、Claude Code 用 PhpStorm プラグインにより、Claude Code は PhpStorm の MCP サーバーツールを使用するためのコンテキストと指示を取得できるようになります。同プラグインのスキルとフックをプロジェクトに追加するには、PhpStorm の Settings(設定)| Tools(ツール)| PHP Claude Skills(PHP Claude スキル)に移動してください。
注意: PhpStorm の MCP サーバーはデフォルトで無効化されています。サーバーを有効化してコーディングエージェントとの統合を構成するには、Settings(設定)| Tools(ツール)| MCP Server(MCP サーバー)に移動してください。
AI
PhpStorm でのサードパーティエージェントの利用
PhpStorm は、任意の AI ツールを業務開発ワークフローに取り込めるオープンプラットフォームへと進化しつつあります。
Junie、Claude Agent、そして最近新たに追加された Codex に加えて、PhpStorm の AI チャットでさらに多くの AI エージェントを直接利用できるようになりました。エージェントクライアントプロトコル を介して GitHub Copilot、Cursor、およびその他多くのサポート対象エージェントを選択することができます。
次の編集提案
次の編集提案が JetBrains AI Pro、Ultimate および Enterprise サブスクリプションの AI 利用枠を消費しなくても提供されるようになりました。 また、従来の PHP 向けのコード補完に留まらない提案が提供されます。カーソルのある箇所のみを更新するのではなく、ファイル全体で関連する変更がインテリジェントに適用されるため、最小限の手作業でコードを矛盾なく最新の状態に維持しやすくなります。
このようにコード補完を自然に進化させることで、 作業を中断することなく Tab キーを連続で叩くだけでスムーズに操作できるようにしています。

Junie CLI がベータ版になりました

Junie CLI は JetBrains の LLM 非依存型コーディングエージェントであり、ターミナル、IDE 内、CI/CD 内、さらには GitHub または GitLab 上で直接使用できます。Junie CLI には以下のような特徴があります。
- BYOK(Bring Your Own Key)の価格設定: モデルプロバイダーから取得した独自のキーを追加料金なしで使用できます。
- ワンクリック移行: Claude Code や Codex などの他のエージェントから移行できます。
- 柔軟なカスタマイズ: ガイドライン、カスタムエージェントとエージェントスキル、コマンド、MCP などを使用できます。
この発表の全文については、公式のブログ記事をお読みください。
プロジェクトのインデックス作成を最適化
PhpStorm が頻繫に変わる生成コンテンツ、キャッシュコンテンツ、またはユーザーがアップロードしたコンテンツを含むフレームワーク固有のディレクトリを自動的に検出し、そのようなディレクトリをプロジェクトのインデックス作成から除外するようになりました。
IDE で検索、解析、およびその他の操作を行う際には、除外対象のフォルダーは処理されません。インデックス作成のオーバーヘッドが軽減されるため、IDE の CPU 使用率とパフォーマンスの最適化が促進されます。
自動的に除外されたフォルダーのインデックス作成を再度有効化するには、Settings(設定)| Directories(ディレクトリ)内で Exclude(除外)をクリックし、インデックス作成の対象にするディレクトリの横にあるチェックボックスの選択を解除してください。

ジェネリック型のサポート
この新リリースでは、PhpStorm の型推論エンジンに関する以下のような多数の改善とバグ修正が導入されています。
- callable ジェネリック型の型推論を改善しました。 IDE が
callable(T)アノテーションの入力パラメーターの型と callable テンプレートの戻り値の型の両方を推論できるようになりました。
- ネストしたパラメーター化テンプレート型の表示を改善しました。 PhpStorm 2026.1 では、
Wrapper<Wrapper<Wrapper<stdClass>>>のような複数階層のラップでもパラメーターの型(Ctrl + Shift+P)とクイックドキュメント(F1)の情報を表示できるようになりました。
作業を楽にするその他の改善
非 PHP ファイルのデバッグ
IDE の設定内で非 PHP ファイルのファイル名パターンが PHP ファイル形式に関連付けされている場合、そのファイルにブレークポイントを設定できるようになりました。この機能と Xdebug 3.5 で導入されたテンプレートとコンパイル済み PHP ファイル間の標準のパスマッピングを組み合わせると、.ezt のようなニッチな拡張子を含むあらゆる形式のソーステンプレートファイルをデバッグすることができます。

Go to test(テストに移動)操作の改善
PhpStorm 2026.1 では、PHPUnit および Pest テストの Go to test(テストに移動)操作が以下の機能強化によって改善されました。
#[UsesClass]または#[UsesMethod]アトリビュートを使用する PHPUnit テストと関連するクラス/メソッド間の移動操作。- Pest テストで Test Runner(テストランナー)タブから Pest の describe ブロック内にあるネストしたソーステストに移動できるようになりました。

Convert to pipe operator(パイプ演算子に変換)クイックフィックス
PhpStorm が PHP 8.5 パイプ演算子構文を使用可能なコード要素を検出し、そのようなコードを可読性に優れたパイプ演算子チェーンに変換するクイックフィックスを提案するようになりました。

Laravel
- フレームワークのサポート: Laravel 13 と新しいバージョンの Livewire および Filament のサポート。新しい @hasStack および @includeIsolated Blade ディレクティブのサポート。
- 新しいパッケージのサポート: Laravel Wayfinder、PHP Native、staudenmeir/laravel-cte および staudenmeir/laravel-adjacency-list パッケージ。
- Eloquent の機能強化: スコープ、アトリビュート、およびリレーションメソッドの Find Usages(使用箇所の検索)での高度な #[Scope] メソッドのサポート、最適化、精度の向上。
- UI と移動操作: Blade ビューの使用箇所の UI、コントローラーインレイの改善、新しい Route Search(ルート検索)の UI、Endpoints(エンドポイント)ツールウィンドウへのアクセス方法の追加。
- 生産性機能の調整: 新しい Add Application Database(アプリケーションデータベースの追加)アクション。Terminal(ターミナル)ツールウィンドウ内または PHP インタープリター経由での Artisan コマンドの実行。
- Laravel Idea MCP サーバー: PhpStorm MCP サーバーとともに提供。




更新内容の全リストについては、Laravel Idea の変更ログをご覧ください。
フロントエンド
PhpStorm の TypeScript サポートにサービス駆動型の型エンジン(TypeScript 言語サービスベース)がデフォルトで使用されるようになり、大規模なプロジェクトでの型推論の精度が向上し、CPU 使用率が低下しました。TypeScript のサポートが大幅に強化され、パスエイリアスとプロジェクト参照の自動インポート処理に加えて、TypeScript の Go ベースの言語サーバーのインレイヒントの統合が改善されています。JavaScript の構文解析で文字列リテラルの import / export 指定子も正しく処理されるようになりました。
フレームワークとスタイル設定のサポートが全面的に改良されました。
- IDE が React の新しい
use memoディレクティブとuse no memoディレクティブをハイライトするようになりました。 - Vue の統合で新しいバージョン 3.18 の
@vue/typescript-pluginを使用するようになりました。 - Astro の設定で JSON ベースの言語サーバー統合の構成を受け付けるようになりました。
- スウォッチとプレビューで、モダンな CSS の
color()関数と追加の色スペースがサポートされるようになりました。 - Angular 21.x のテンプレート構文がサポートされるようになりました。
データベース
AI チャットと Codex、Claude Agent の統合でユーザーが接続したデータベースが完全に標準でサポートされるようになりました。これにより、IDE から自然言語でデータベースの状態を照会、解析、変更できるようになりました。
外部エージェントでも MCP サーバー経由で同じ機能を使用できます。
データソーステンプレートを使用してデータソース設定を JetBrains Account 内に保管できるようになりました。このアップグレードは All Products Pack ユーザーや JetBrains IDE の複数のインスタンスを使用するユーザーにとっては特に有益で、データベース機能を備えたすべての JetBrains IDE でデータソースのテンプレートと設定にアクセスすることを可能にします。
生産性向上機能
エディターのキャレットと選択の更新
IDE のモダン化は継続的に行われており、このアップデートでは操作頻度の高いエディターを更新しました。スムーズなキャレットアニメーションと選択動作の更新によって快適さを向上させ、よりクリーンな外観とより楽しいコーディング体験を提供しています。
Git ワークツリーによる複数ブランチの同時操作
AI エージェントの進化に伴い、複数タスクの並列実行が大幅な時間短縮手法になりつつありますが、Git ワークツリーはまさにその目的に大いに役立ちます。AI 駆動型ソフトウェア開発の最先端のワークフローをサポートするため、PhpStorm に最高水準の Git ワークツリーのサポートが導入されました。緊急のホットフィックス用に別のワークツリーを作成し、別のワークツリーを AI エージェントに引き渡し、main ブランチで作業を続行できます。これらすべては、作業を中断することなく常に行うことができます。

エージェントを使用しない場合でも、ワークツリーによってブランチの切り替えにかかる時間を節約することができます。これは、大規模なプロジェクトの場合には特に効果的です。
Wayland のネイティブサポート
IntelliJ ベースの IDE がデフォルトで Wayland 上でネイティブに実行されるようになりました。この変更により、より鮮明な HiDPI 表示と入力処理の改善を通して Linux 開発者に最高の快適さがもたらされ、Vulkan のサポートなどの今後の機能強化への道も開かれます。
Wayland はさまざまなメリットをもたらし、今後の改善のベースとなるものですが、信頼性を最優先するため、IDE ではサポート対象外の環境では X11 に自動的にフォールバックしてワークフローの中断を防ぐようにしています。詳細はこちらをご覧ください。
ターミナルの補完
コマンドを記憶するのではなく、 発見できるようになります。ターミナル内での補完により、入力の途中で使用可能なサブコマンドとパラメーターをすぐに調べることができます。この機能は、Git、Docker、kubectl などの複雑な CLI ツールを使用している場合や独自のスクリプトを使用している場合に有効なオプションをリアルタイムでインテリジェントに提案します。
Code With Me のサポート終了
IDE を継続的に進化させ、開発者にとって最も有益な部分に注力するため、協働コーディングとペアプログラミングのサービスである Code With Me のサポートを終了することを決定しました。近年はこの種の機能に対する需要が低下していることから、業務ソフトウェア開発に適したよりモダンなワークフローを優先させています。
バージョン 2026.1 からは Code With Me がすべての JetBrains IDE にバンドルされなくなります。その代わり、JetBrains Marketplace で独立したプラグインとして提供されるようになります。2026.1 は Code With Me を公式にサポートする最後の IDE バージョンとなり、その提供は段階的に終了される予定です。
この発表の全文とサポート終了の時期については、公式のブログ記事をお読みください。
オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者: