JetBrains Console – AI の活用を支援する新しい法人向け管理ポータル

2025 年 12 月より JetBrains 法人ライセンスを利用中のお客さまを対象に順次導入されている法人向けの新管理ポータル「JetBrains Console」についてご紹介します。

※ 対象になっている法人のお客様は、法人プロファイル管理者の方向けに JetBrains 本社チームからのメールでお知らせしております。日本チームでもフォローアップのご連絡(Google Slideによる説明資料)を個別に行っておりますが、カバーできていないお客様もいる可能性があるので本記事にて概要を紹介いたします。

AI ツールの導入が急速に進む中で、法人のお客様からは「利用状況が見えない」「投資対効果(ROI)をどう測定すべきか」といった課題を多くいただくようになりました。JetBrains Console は、こうした管理上の課題を解決し、組織における AI 活用を次のステージへ引き上げるためのプラットフォームです。

法人向け管理機能の集約:JetBrains Console とは

JetBrains Console は、これまで JetBrains Account で提供されていた法人向けの管理機能を統合・拡張した、新しい管理用ポータルサイトです。

2025 年末のリリース時点では、以下の 4 つの主要メニューに整理されています:

  • User management(ユーザー管理): ユーザーの追加・削除や役割(Role)の指定が可能です。
  • Licensing(ライセンス管理): 製品の確認、新規購入、ライセンスの割り当て、部署ごとのチーム管理などを行えます。
  • Billing(請求管理): 請求書の確認や、過去・将来の利用料レポート(Spending report)の閲覧が可能です。
  • AI management(AI 管理): JetBrains AI の使用可否、クレジットの割り当て、そして利用状況の可視化を行います。

なお、契約やライセンスに関する基本機能は従来の JetBrains Account から継承されているため、既存のユーザー様もスムーズに移行いただけます。

AI 活用の「見える化」と ROI の算出

JetBrains Console の新機能は、AI 管理のレポート機能にあります。AI ツールの導入効果を定量的に把握したいというニーズに応え、以下のような詳細なデータを提供します。

  • コード生成量と採択率の可視化: AI チャットやエージェント(Junie, Claude Agent 等)が生成したコード量と、そのうち実際に開発者に受け入れられた割合(Acceptance rate)を確認できます。
  • ユーザーごとの利用状況: どのユーザーがどれくらいのクレジットを消費しているかを把握でき、適切なリソース配分をサポートします。
  • 機能別のインパクト: インラインでのコード補完と、チャットベースのエージェント、それぞれの貢献度を比較・分析することが可能です。

これらのデータは、組織内での AI 活用の浸透度を測るだけでなく、具体的な ROI(投資対効果)を算出するための重要な参考指標となります。

スムーズな移行とアクセス方法

JetBrains Console への移行は、2025 年 12 月より一部のお客様から順次開始されています。設定が有効なお客様が従来の管理画面にアクセスすると、自動的に以下の新しいポータルへリダイレクトされる仕組みになっています。

使用方法については、以下のオンラインドキュメントにて紹介しております。また、JetBrains Customer Successチームまたは営業チームによるオンラインセッションもご案内いたしております。

まとめ

JetBrains AI は、機能の拡充だけでなく、法人のお客様が「安心して、効果的に」AI を運用するための管理基盤の整備にも注力しています。

JetBrains Console の導入により、AI 活用は「個人の生産性向上」のフェーズから、「組織全体での戦略的な活用」へと進化します。JetBrains AI と新しい管理ポータル JetBrains Console をぜひご活用いただき、開発チームにおける AI 導入の効果を最大化してください。

本件に関するご質問やトライアルのご相談は、JetBrains 日本語窓口までお気軽にお問い合わせください。

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