DataGrip 2025.3: 「コンソール」から「クエリファイル」への移行、クラウドプロバイダーへの接続、Amazon Redshift のイントロスペクションレベルなど新機能多数!
今年最後のメジャーアップデートである DataGrip 2025.3 がリリースされました! その内容を詳しく見てみましょう。
「クエリコンソール」から「クエリファイル」への移行
従来はデフォルトでデータソースにアタッチされている SQL ファイルを呼ぶのに「クエリコンソール」という用語を使用してきましたが、そのワークフローにはいくつかの問題がありました。 そこで、このファイルの性質をより適切に表す「クエリファイル」という用語に変更しました。 このファイルが今回から IDE プロジェクトに含まれるようになりましたが、まずは移行手順を実行する必要があります。
このファイルは一括で自動移行できます。この場合、デフォルトではプロジェクトディレクトリの queries サブディレクトリに移行されます。 必要に応じて移行オプションをカスタマイズし、移行対象のコンソールと移行先の新しい場所を指定することもできます。 既存のコンソールは、次のリリースサイクルが終了するまでソフトウェア内にそのまま残る予定です。 詳細な改善内容については、この変更に関するブログ記事をお読みください。

接続
AWS、Google Cloud、または Azure クラウドアカウントに接続し、そこに保存されているデータベースを参照していずれかのデータソースを作成できるようになりました。 クラウドアカウント接続の構成は、DataGrip の Data Sources and Drivers (データソースおよびドライバー)ダイアログに保存されます。

Amazon Redshift データベースでイントロスペクションレベル機能を使用できるようになりました。 この機能を使用すると、データベースのサイズに応じて読み込むメタデータの量が DataGrip によって自動的に調整されます。

データベースエクスプローラーのフォルダー
データベースエクスプローラーのフォルダーのデザインを変更し、ユーザーの都合に合わせてフォルダーを整理できるようになりました。 空のフォルダーを作成できるようにもなっています。 旧バージョンから元々存在していたフォルダーは自動的に新しい構成に変換されます。 フォルダーの構成は .idea/db-forest-config.xml に保存されます。

Explain Plan
Explain Plan 系のアクションにアクセスしやすくなりました。 これらのアクションは、コードエディターツールバーの Explain Plan ボタンを使用して呼び出せます。

クエリ実行プランに関し、AI Assistant はそれを説明できるだけでなく、新しい AI ベースの説明と最適化機能を使用して最適化方法を提案することもできます。 説明と提案はチャット内で提供され、その場でプランについて追加で質問することも可能です。


コードエディター
DataGrip はファイル内で実行するクエリを継続的に追跡します。 ファイルにデータソースがアタッチされている場合、クエリが記録されている Query History(クエリ履歴)ダイアログをコードエディターの任意のタブで開くことができます。 このダイアログで任意のレコードをレコードリストから削除できるようになりました。

Snowflake データベースの機能でイントロスペクションや DDL およびメソッド呼び出し構文を含むクラスがサポートされるようになりました。

データの処理
Redis キーの階層をデータソース設定で指定可能なキーの区切り文字に従ってデータベースエクスプローラーに正しく表示できるようになりました。 たとえば、user:: のような名前のキーでは :: が区切り文字であり、以下のような表示になります。

Microsoft SQL Server に関し、クラスター化および非クラスター化列ストアインデックスをサポートするようにしました。また、VECTOR および JSON データ型を導入しました。 これらは Create(作成)および Modify(変更)ダイアログで操作できます。 これらのデータ型はコード補完候補でも提供され、コードエディター内で適切にハイライトされます。

グリッドのローカルフィルターをクリアするアクションにアクセスしやすくなりました。 DataGrip の最新バージョンですべての列のローカルフィルターをクリアするには、データエディターツールバーの Table Result Local Filter(テーブル結果のローカルフィルター)をクリックした後、Clear Local Filter For All Columns(すべての列のローカルフィルターをクリア)をクリックします。

UI および UX の改善
メインメニューのデザイン変更により、最も便利なアクションを見つけやすくなりました。 メニューの各セクションを再構築し、乱雑さを幾分か解消しました。

また、今年前半に導入された Islands インターフェーステーマがデフォルトのテーマとなりました。

DataGrip 2025.3 へのアップグレードにご関心がある場合や、ご質問やご提案がある場合は、以下の参考リンクをご覧ください。
- DataGrip 2025.3 のダウンロード
- すべての改善点については、新機能ページをご覧ください。
- X でお問い合わせいただけます。
- 課題トラッカーでバグをご報告いただけます。
DataGrip チーム一同より
オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者: