DataSpell 2025.3: 可視化セル、複数エージェントのサポート、Jupyter の改善
DataSpell の 2025.3 リリースでは、AI を利用してデータ解析の生産性を高める目標に引き続き取り組んでいます。 このリリースでは DataSpell 独自の AI エージェントを改善したほか、IDE から直接アクセスできる Claud Agent を導入して選択肢を増やしました。その他のエージェントも近日中に追加される予定です。 DataSpell 2025.3 には、可視化ワークフローの大幅な機能強化と Jupyter 関連の改善も含まれています。
以下をお読みになり、DataSpell 2025.3 のすべての新機能をご確認ください。

DataSpell の複数エージェント
DataSpell が複数の AI エージェントを初めてサポートするようになりました。 次のいずれかのエージェントを選択できます。
- DataSpell AI エージェント – AI チャットで直接リクエストを送信して DataSpell の機能を操作・管理することを想定したものです。
- Claude Agent – コーディング支援やドキュメント作成に最適です。
AI チャットを開いてエージェントを選択するだけで、コラボレーションを開始できます。 今後のアップデートでは、さらにエージェントが追加される予定です。
可視化の強化
チャット内での可視化
AI チャット内でチャートを直接生成して表示できるようになりました。それ以外のステップは必要ありません。
DataSpell の AI エージェントは以下の機能を提供します。
- データセットを自動的に理解する。
- 可視化データを JSON ベースの仕様で生成する。
- チャット内または専用の可視化セルに可視化データを表示する。
これにより、よりスムーズで対話性の高い探索的データ解析が実現します。

ノートブックの可視化セル
ノーコードでデータを探索し、ノートブックにデータを表示する新しい手法である可視化セルのサポートを追加しました。 これにより、以下が可能になりました。
- コードを書かずに可視化データを追加する。
- 可視化データをインラインで即座に表示する。
- 新しいノーコードチャートエディターでチャートを直接編集する。
Jupyter 関連の改善
DataSpell が以下の項目を自動的に検出するようになりました。
- 欠損値
- 外れ値
- 重複
- 形式の矛盾
- 相関する特徴量や冗長な特徴量
これらの問題を解決するための提案は、AI によってすぐに提供されます。 Fix with AI(AI で修正)をクリックすると、関連する問題を解決するために生成されたコードが同じ Jupyter ノートブックの新しいセルに挿入されます。
データベースに関する更新
クエリファイル
よりスムーズで一貫性のある SQL ワークフローを実現するため、DataGrip に続いて DataSpell でも「クエリコンソール」の代わりに「クエリファイル」を使用するようになりました。 更新後に初めて起動すると、既存のコンソールを自動的に移行するように求められます。

クラウドデータベース接続
DataSpell が AWS、Azure、および Google Cloud と統合するようになりました。 IDE からクラウドアカウントを直接接続して使用可能なデータベースを参照し、ワンクリックで新しいデータソースを作成することができます。 接続されているすべてのアカウントは、Data Sources and Drivers(データソースおよびドライバー)ダイアログの Cloud(クラウド)タブに表示されます。

Islands テーマのデフォルト化
Islands インターフェーステーマが DataSpell のデフォルトとなり、ダークモードとライトモードで使用できるようになりました。 この更新により、ワークフローを変更することなくモダンな視覚的エクスペリエンスを得られるようになります。 この新しいテーマをオンオフするには、IDE の Settings(設定)ダイアログを開き、Appearance & Behavior(外観と振る舞い)| Appearance(外観)設定ページに移動します。
DataSpell 2025.3 を存分にご活用いただけることを願っています! このリリースは、DataSpell をデータ関連従事者にとって最もインテリジェントなコンテキスト認識型 IDE にするための新たなマイルストーンとなるものです。 バグに遭遇した場合や機能の提案がある場合は、課題トラッカーでお知らせください。
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オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者: