RustRover の紹介 – JetBrains によるスタンドアロン型 Rust IDE
「Rust IDE はいつ登場しますか?」
この質問はユーザーの皆さまから非常に多く寄せられていますが、本日ついにその日がやってまいりました。 Rust 用スタンドアロン型 IDE の「RustRover」をご紹介します。
多くの方はお気付きかと思いますが、JetBrains は数年間にわたって IntelliJ IDEA と CLion で機能するプラグインの形で Rust 機能のサポートをお届けしてきました。 しかし、コミュニティからは Rust に特化した専用の IDE をはじめ、既存の JetBrains IDE と同等の機能も備えたエコシステムに対するご要望が何度も寄せられていました。
本日より RustRover 早期アクセスプログラム(EAP)を開始します。ぜひお試しの上、フィードバックをお寄せください。製品の改善に役立てさせていただきます。 私たちはフィードバックに耳を傾け、頻繁なアップデートを通じてユーザーのニーズを満たす製品作りに取り組んでいきます。 RustRover はパブリックプレビュー期間中は無料で提供され、ライセンス体系は商用リリースが近づく時期に確定する予定です。
商用 IDE
Rust プラグインユーザーの数が増えるにつれ、新しい機能に対する要望も高まってきました。 RustRover 内では、JetBrains による Rust のサポートをレベルアップすることを目指しています。今後の更新情報をお待ちください。 そのため、そのような機能を提供するために必要となる投資も増加しています。 私たちがチーム、そして会社として確実に存続できるようにするため、RustRover は他の IDE と同様に商用プランで提供されます。 製品が無料で提供される EAP 期間が終了したら、RustRover を単体の商用 IDE および All Products Pack の一部として提供する予定です。 RustRover は 2024 年 9 月までにリリースすることを見込んでいます。
既存のオープンソースプラグイン
私たちが数年にわたって取り組んできた既存のオープンソースプラグインは RustRover の構成要素の役割を果たしています。 このプラグインは引き続きオープンソースとして GitHub と Marketplace で無料提供されます。 ただし、今後はクローズドソースの RustRover に注力する予定です。 既存のオープンソースプラグインについては、新バージョンの IDE との互換性を維持するように全力を尽くしますが、バグの修正や新機能の追加は行いません。 GitHub でオープン状態となっている既存の課題のうち、RustRover に関連するものについては課題トラッカーにインポート済みです。
IntelliJ IDEA と CLion のサポート
JetBrains の多くの IDE と同様に、RustRover の機能はプラグインとして IntelliJ IDEA Ultimate にインストールできます。
プレビュー期間はプラグインを CLion にインストールすることも可能ですが、 RustRover がリリースされた後もこの状態を維持するかどうかについてはまだ決まっていません。 ユーザーにとって将来的にこのプラグインが必要となるかどうか、専用の Rust IDE だけで十分となるかどうかがまだ分からないためです。
Rust Foundation への参加
私たちは Rust エコシステムとコミュニティが成長し続けることを確信しています。 そうでなければ、IDE に賭けることはありません。 それに関連し、JetBrains が Rust Foundation に参加したことを発表いたします。 私たちは大勢の既存メンバーと共に Rust コミュニティの取り組みを支援し、今後の発展を促す原動力となることに力を尽くしたいと思います。
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