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「会社で買うなら」知っておきたい JetBrains のライセンス体系と費用

こんにちは。JetBrains 堀岡です。

今回は JetBrains 製品の法人向けライセンス購入に関して、重要なポイントをご紹介します。この内容はライセンス管理を担当されている方や、購入を検討しているエンジニアの皆様に役立つ情報です。

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目次

ライセンスの種類(法人向け商用・個人)について

ご存知の方も多いと思いますが、IntelliJ IDEAをはじめとするJetBrainsのIDE製品のライセンスの種類は代表的なものとしてCommercial License(法人向け商用ライセンス)Individual/Personal License(個人ライセンス)があります。両者の大きな違いは以下であり(こちらに説明があります)、異なるライセンス規約が適用されます。

ライセンス種別購入者価格
法人向け商用ライセンス法人の経費として購入価格例(法人向け商用ライセンス)
個人ライセンス個人のお金で購入価格例(個人ライセンス)

個人ライセンスについて補足すると、こちらにあるように(個人で購入した)個人ライセンスであっても業務利用は可能です。したがって、「プロとして自分が使うツールは自腹を切って準備する」や「諸般の事情から会社ではJetBrainsのライセンスを買ってもらえないので自腹を切らざるを得ない」という方、個人事業主(フリーランス)の方が個人ライセンスを業務利用することは全く問題ありません。

一方で、「会社の経費で買うんだけど、安いから個人ライセンス」という選択はライセンス規約違反となりますのでご注意ください。また時折、個人ライセンスをご利用のお客様から「会社で経費精算したいので、Invoiceの宛先を法人にして欲しい」というご要望をご連絡頂くことがあるのですが、当然ながら出来かねます。

「今まで間違った理解で会社の経費で個人ライセンスを買っていた私はどうしたらいいの?」という方がいらっしゃいましたら、JetBrains営業窓口までご相談ください(なお、個人ライセンスの法人アカウントへの移管およびその逆は 2023 年 11 月以降、対応不可となりました)。

参考

JetBrainsが提供するライセンスの種類、許可されている用途、ライセンス条件の比較

https://www.jetbrains.com/ja-jp/store/terms/comparison.html#LicenseComparison

法人向け商用ライセンスのメリット

法人向け商用ライセンスは個人ライセンスと比較すると一見割高に思えるかもしれませんが、以下に紹介するように、法人におけるユースケースを考慮した、法人向け商用ライセンスにしかないメリットが複数あります。

ライセンス契約の一括管理

法人向け商用ライセンスを購入すると、法人用JetBrains Accountプロファイルが作成され、1名以上のユーザを管理者として指定することができます。管理者はライセンスや契約・支払いを全社一元管理したり、グループ(部署やプロジェクト)毎に管理するすることもできます。

ライセンスの再割当て

法人用JetBrains Accountの管理者ユーザはライセンスを自分自身や他のユーザにAssign(割り当て)したり、割り当て済みのライセンスをRevoke(無効化)することができます。法人向け商用ライセンスの場合、ライセンスの所有者は法人です(個人ではない)ので、このような事ができる訳です。したがって、例えば

  • プロジェクトの完了、変更、中止
  • 従業員の異動、退職

等によりあるユーザが利用していたライセンスが不要になった場合、別のユーザに割り当てることができるので、余剰ライセンスを有効活用することができます。この仕組みを上手く利用すれば、組織内において一定のライセンス数の需要がある場合は、継続割引(2年目20%、3年目40%)を失効させることなくライセンスを更新できるので、チームやプロジェクトの変更の度に解約や新規にライセンスを買い直したりするよりも支出を抑えることができます。特に2025 年 1 月 2 日以降に購入される法人向けサブスクリプションには継続割引が適用されないため、すでにライセンスをお持ちのお客様にとっては、既存のサブスクリプションの有効活用はますます重要になっています。

ライセンス管理を学習するための情報源

管理者クイックリファレンスガイド(JetBrains ライセンスおよび購入に関するFAQ)

JetBrains Account によるサブスクリプションおよびライセンス管理入門

License Vault (ライセンスボルト)を利用した自動割り当て

1法人 JetBrains Account プロファイルあたり50以上の有効なJetBrains IDEのサブスクリプション契約をお持ちのお客様は、License Vault(ライセンスボルト) を利用することにより、JetBrains IDE製品のライセンスの自動割り当て(フローティングまたは類似機能)を利用することが可能です。この仕組みのメリットは、JetBrains Account管理者が明示的に特定ユーザーにライセンスを割り当てることなく、自動的にライセンスの配布および未使用ライセンスの回収ができるので、管理コストを抑えつつライセンスを有効活用することができる事です。

一方で、ユーザ数に対してライセンス数が極端に少ない状況で License Vault を利用してしまうと、ライセンスの取り合いが発生してしまい、必要なときにライセンスを取得できないユーザは開発が行えないという状況が発生する可能性があるので注意が必要です。ライセンスが一時的に不足する場合、True-up(使用量に応じた後払い)オプション契約により、超過利用分を月払いライセンスとしてお支払いいただくことが可能です。

License Vault を利用する場合、ライセンスの利用状況は JetBrains Account から確認することができます。したがって、ライセンス管理者は自動割り当てされたライセンスの利用状況を定期的に確認し、必要に応じて追加購入等によりライセンス数を調整する必要があります。

なお、License Vault の一部機能(フローティングライセンスが利用可能なエンタープライズプラン)の利用には申請が必要です。ご興味のある方は、JetBrains営業窓口日本語で問い合わせ可能です)または、ご購入いただいている代理店様までご相談ください。

参考

JetBrains 製品の法人ライセンスを効率化するためのソリューション

License Vault (次世代ライセンスサーバー)製品ウェブサイト

License Vault のご紹介(Google Slide)

License Vault ドキュメント(英語)

ライセンスサーバー(廃止予定)に関するFAQ

ディスカウント

法人向け商用ライセンスをご利用のお客様の場合以下のディスカウントが利用可能です。

ボリュームディスカウント

1法人 JetBrains Account あたり10以上のサブスクリプションをご契約いただいているお客様に対しては、JetBrains ストアから購入される場合は、有効なサブスクリプション数に応じてボリュームディスカウント(私[営業]と交渉することなく)自動的に適用されます。更に多くのサブスクリプションを購入される場合のボリュームディスカウントについては別途ご相談ください。また、代理店様から購入されている場合は、各代理店毎に独自のプログラム等がございますので、代理店様にぜひご確認ください。

ここで一点重要なポイントがあります。それはボリュームディスカウント(フローティングライセンスも同じです)はJetBrains Accountあたりの有効なサブスクリプション数に応じて適用されるということです。例えば、部署ごとやプロジェクト、メンバーごとにJetBrains Accountが別々に存在する場合、現在の仕組みではそれらを合算してボリュームディスカウントを適用することはありません。したがって、ボリュームディスカウントによる恩恵を最大限享受したい場合、1社につき1つのJetBrains Accountとしていただくのがベストです。現在、日本国内において、数百ライセンス以上をお使いいただいているお客様の多くでは、購買部門やインフラ部門、技術支援部門等でJetBrains Accountを管理頂いているパターンがほとんどです。なお、JetBrains Accountが1つであっても、部門ごとに購入先や支払い方法を分けたり、チームごとにライセンス管理を行う機能ができるので、そのあたりは柔軟な対応および運用を行うことが可能です。以下の「購買担当者様向け JetBrains Account統合のご提案」プレゼンテーションも御覧ください。

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ということで、現在社内でバラバラで購入されているJetBrainsのサブスクリプションを1つまたは複数のJetBrains Accountにまとめたい場合は、JetBrains営業窓口日本語で問い合わせ可能です)または、ご購入いただいている代理店様までご相談ください。

スタートアップ割引

設立後5年未満の非公開企業に対しては、

・10ライセンスまで

・最初の購入から60ヶ月間

という条件でスタートアップ企業への割引(Startup Discount)を提供しています。

もしスタートアップ割引を利用したい場合はJetBrains Startup Discount申し込みサイトからお申し込みください(代理店様経由で購入される場合同様)。

ライセンス期間について

多くのお客様は予算やプロジェクト期間に応じて

  • Yearly billing(年払いライセンス)
  • Monthly billing(月払いライセンス – ※ JetBrains ストアにおけるカード/PayPal払いでのみ対応)

でお使いいただいていると思いますが、

  • 一年以上のプロジェクト期間に合わせて一括で購入したい」
  • 「追加購入を繰り返した結果、サブスクリプション期間や発注手続きがバラバラになっていて面倒。一括で購入できるようサブスクリプション期間をまとめたい」
  • 「追加購入するライセンスについては、次回は一括発注できるよう、追加購入分のサブスクリプション終了日付を既存のライセンスと合わせたい」

等ご要望に合わせて調整することが可能です。調整やお手伝いが必要な方はJetBrains営業窓口日本語で問い合わせ可能です)または、ご購入いただいている代理店様までご相談ください。

JetBrains AccountJetBrains ストアからご注文の場合、注文ページに以下のようにコメントいただければ個別調整し対応いたします。

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直販サイト JetBrains ストアにおける請求書払いについて

時折「JetBrains ストアから購入の際、請求書払いは可能ですか?」とお問い合わせを頂くことがございます。現在(2019年11月)のところ以下の条件を満たす場合のみ、可能となっております。

  • 既にJetBrainsと一定のお取引がある法人のお客様であること
  • 購入対象製品が年間サブスクリプションであること
  • JetBrainsからの見積もり番号が注文書に記載されていること
  • 請求書発行からNET 30でのお支払いが可能であること
  • 円建て海外送金によるお支払いが可能であること

請求書払いの流れ

  1. お客様からJetBrains営業窓口にお見積もり依頼
  2. 弊社からお客様にお見積もりを電子メールにて送付
  3. お客様からJetBrains営業窓口に注文書(PDF等変更不可の電子フォーマットに限る)を電子メールにて送付
  4. 弊社からお客様に請求書を送付
  5. お客様から弊社にお支払い

留意点、及び、良くあるご質問

  • 注文書の様式(フォーマット)について弊社による指定はございません。御社作成のフォームにて以下が記載されていることをご確認ください。
    • ご注文日
    • 御社の注文番号
    • 弊社からの見積もり番号
    • ご注文内容 – QUOTE(見積もり)の内容を正としますので、「QUOTE xxxx/yyyyの通り」と記載いただくか、「製品と本数」が記載されていれば十分です。
    • 合計金額(および税額)
  • 本社(チェコ)での処理となるため、英文による注文書の発行いただきますとお手続きがスムーズです。日本語の注文書もお受けいたしますが、追加でご確認が発生する場合がございますのでご了承ください。

参考: JetBrains Sales FAQ

上記がお客様のお取引条件を満たさない場合は、日本の代理店様からの購入をご検討ください。その他、ご不明点がございましたら、JetBrains営業窓口日本語で問い合わせ可能です)までお知らせください。

JetBrains Storeにおける消費税の取り扱いについて

適格請求書(インボイス制度)について

JetBrains は 2023 年 8月 23 日現在、登録国外事業者名簿に記載されています。「No.6118 国境を越えた役務の提供に係る消費税の課税関係について」に記載の通り、2023(令和 5) 年10 月 1 日 に適格請求書発行事業者の登録を受けたものとみなされ、適格請求書発行事業者登録簿に登載されています(登録番号 T5700150091581)。詳細は「JetBrains ストアの適格請求書(インボイス制度)対応について」をご覧ください。

個人ライセンスの場合

JetBrainsからの請求に消費税が含まれます。

法人向け商用ライセンスの場合

初回のご注文またはお見積り依頼時に、以下のようなフォームで法人番号を確認させていただいております。確認できているお客様におかれましては、リバースチャージ扱いとなりますのでJetBrainsからの請求には消費税が含まれません。インボイス上はVAT Rate(消費税率) 0% と記載されます。一方、登録されていないお客様に対しては、JetBrainsからの請求に消費税が含まれます。ご不明点等ございましたら、JetBrains営業窓口日本語で問い合わせ可能です)までお知らせください。

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参考  国税庁「国境を越えた役務の提供に係る消費税の課税関係について」

まとめ

JetBrains IDE製品のライセンスを「会社の経費で購入する」場合の重要なポイントについて、日本語でご紹介いたしました。年度末、新年度を迎えるにあたって、JetBrains製品の購入や更新を検討いただいているお客様に少しでも役立つ情報提供ができていれば幸いです。

その他ライセンスや購入等について、ご相談が必要でしたら、日本語営業窓口(または sales.jp@jetbrains.com)までご連絡ください。

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