YouTrack 2018.2 リリース!
YouTrack 2018.2 をリリースいたしました!
YouTrack 2018.2には、新しいプロジェクトページ、YouTrack Dockerイメージ、実験的機能としての課題作成ページ、およびその他の改善点が導入されています。
新機能:
- 新しいプロジェクトページ
- YouTrack Dockerイメージ
- SAML認証
- ログインによるスロットリング
- 個人データ管理
エンハンスメント:
- バックログ課題のフラットリスト表示
- アジャイルボード上のカードを明示的にソート
- ガントチャート用の値ベースおよび開始日の制約
- カスタムフィールドの値セットに対する新しい並べ替えオプション
- コメントへのファイル添付
- 「類似」検索
- ワークフロー内のスケジュール時のルール用の更新通知をミュートするオプション
- カスタムフィールドに対して入力を要求するワークフローフリーオプション
- リリース版およびアーカイブ版用の新しい検索キーワード
- グループとチーム
- ロールのクローン
- 認証モジュールの共通設定
- SAMLサービスプロバイダ用の属性設定
- 実験的機能として再設計された課題作成ページ
新しいプロジェクトページ
YouTrack 2018.2ではプロジェクトページが完全に再設計されており、フォーカスすべきプロジェクトをより効果的に表示できます。 プロジェクトをお気に入りとしてマークし、ページの上部に表示することができるようになりました。 設定アイコンをクリックすると、接続されているサービスでサポートされているページおよびアクションに直接ジャンプできます。
YouTrack Dockerイメージ
これまで実験的に公開されていたDockerイメージを本番環境でご使用いただけるようになりました。 リポジトリからイメージをプルして新規インストールを実行するか、現在のYouTrackサービスを移行してDockerコンテナで実行することができます。
SAML認証
この認証モジュールでは、YouTrackをSAMLサービスプロバイダとして構成できます。 これにより、ユーザーはサードパーティのSAML IDプロバイダの認証情報を使用してYouTrackにログインできます。
ログインによるスロットリング
IPベースのスロットル機能は、ログインごとのログイン試行失敗回数にレート制限を適用するオプションに置き換えられました。 reCAPTCHAチャレンジと組み合わせて使用すると、単にパスワードを忘れたユーザーをブロックすることなく、サービスをブルートフォースアタックから保護することができます。
個人データ管理
個人情報にアクセス、または個人情報を削除したいユーザーのリクエストに応える新しいオプションが追加されました。
更新とエンハンスメント
バックログ課題のフラットリスト表示
YouTrack 2018.2以降、アジャイルボードのバックログには2つの表示モードがあります。 課題のツリー表示とフラットリスト表示で切り替えることができるようになりました。
以前は、サブタスクがツリー構造内にネストされた階層リストに課題を表示する、ツリー表示しかありませんでした。 新しい表示方法では課題がフラットリストとして表示されるため、保存された検索と一致する課題のみが表示されます。 この機能を使用して、依存関係のないバックログ内の課題のみを管理できます。
アジャイルボード上のカードに対して明示的ソート
クエリ設定でソート順を入力するか、アジャイルボード用のフィルタを設定すると、カードを指定された属性で自動的にソートすることができます。 例えば、ボード上の課題を常に優先順位でソートしたい場合は、設定で「並べ替え:優先順位」と入力します。 ボード設定の検索クエリにソート属性が含まれていると、手動によるソートは無効になります。
ガントチャート用の値ベースおよび開始日の制約
ガントチャートレポート用の新しいオプションでは、カスタムフィールドの値に基づいて2つの新しい制約を追加できます。 これにより、プロジェクト内の担当者数と開始日を格納するフィールドに基づいて制約を適用できます。
カスタムフィールドの値セットに対する新しい並べ替えオプション
ほとんどのカスタムフィールドタイプでは、セカンダリプロパティで値をソートするオプションが追加されました。 名前による値の自動並べ替えに加えて、ビルドをバージョンまたはアセンブル日別に並べ替えたり、バージョンをバージョンまたはリリース日別に並べ替えたりできます。 カスタムフィールドの値がソートされると、検索でこれらのソートオプションを使用できます。
コメントにファイルを添付
1つの課題にすべてのファイルを添付する代わりに、コメントに直接ファイルを添付できます。 この機能は、ドキュメントやデザインプロトタイプを扱うチームが最新のバージョンをより迅速に見つけ出すのに役立ちます。
「類似」検索
検索クエリ言語を拡張して、指定された課題に類似する課題を返す検索用語を含めるようにしました。 これにより、単一の課題に対して、再設計されたビューの検索オーバーレイで類似課題を見つけられるようになります。
ワークフロー内のスケジュール時のルール用の更新通知をミュートするオプション
スケジュール時のルール用の新しいパラメータを追加しました。これを使用すると、課題更新に対して通知を送信せずに、設定されたスケジュールに従ってバックグラウンドで課題を更新できます。
カスタムフィールドに対して入力を要求するワークフローフリーオプション
デフォルト値なしで入力を要求するオプション以前は、フィールドを必須にする唯一の方法はワークフローを使用することでした。 YouTrack 2018.2から、空の値を使用せずに、またはワークフローを作成することなく、選択を要求するようにカスタムフィールドを設定できます。
リリース版およびアーカイブ版用の新しい検索キーワード
修正バージョンまたはビルドで課題を検索する際に、リリースまたはアーカイブされたバージョンを返すキーワードを使用できるようになりました。
グループとチーム
グループページの新しいビューでは、プロジェクトチームのリストと、グループとチームの両方を示す混在モードが表示されます。 また、このページに、グループをプロジェクトチームにマージするアクションも追加しました。
ロールのクローン
新しいクローンオプションを使用すると、既存のロールと同じ一連の権限を持つ新しいロールを作成し、後に必要に応じて権限を追加または削除することができます。
認証モジュールの共通設定
認証関連の設定をすべて、全認証モジュールに対して、グローバル設定ページから新しい共通設定ページに移動しました。 このページにも、新しいログインベースのスロットル機能用の構成オプションと、Google reCAPTCHAに接続するための入力フィールドがあります。
SAMLサービスプロバイダ用の属性設定
YouTrackをSAML IDプロバイダとして使用する場合、SAMLサービスプロバイダに渡されるユーザーログイン、フルネーム、メールアドレス用の属性名を指定できるようになりました。
実験的な機能
再設計された課題作成ページ
課題作成ページは、単一の課題用に再設計されたビューで提供したものと同じ洗練度と外観で手直しされています。 更新されたページデザインは、全ページ課題ビューの実験版を使用しているすべてのユーザーにデフォルトで表示されます。
一般的なUIの改善とは別に、新しい課題作成ページでは次の機能が改善されました:
- プロジェクトセレクタはヘッダーに配置されました。
- 下書きのドロップダウンが大幅に改善されました。
- どの下書きにタグと添付ファイルがあるのかを表示します。
- 下書きから課題をすぐに作成するには、「作成」リンクをクリックします。
- 下書きを削除してリストから削除するには、「下書きを削除」オプションをクリックします。
- 報告されていない下書きをすべて削除するには、「すべて削除」ボタンをクリックします。
いかがでしょうか?YouTrack 2018.2をぜひお試しください! フィードバックも大歓迎です!以下のコメント欄からお気軽にお知らせください。
新機能の設定の詳細については、最新のドキュメントをご参照ください。
クラウドでYouTrackをご使用の場合は、当社のメンテナンスカレンダーに従って、あなたのインスタンスは自動的に最新バージョンにアップグレードされます。
[原文] Original text in English is written by Natasha Katson