JetBrains IDE 上位製品へのアップグレードがより柔軟に
こんにちは。JetBrains堀岡です。
JetBrains IDE製品において、上位製品へのアップグレードおよびダウングレードについて、より柔軟になる変更が2020年7月7日に発表および有効化されました。
このブログポストでは、変更の概要および注意点をお知らせいたします。
変更の詳細
変更後の製品アップグレードおよびダウングレード詳細は弊社「
ライセンスおよび購入に関するFAQ」の以下のページからご覧ください。
https://sales.jetbrains.com/hc/ja/articles/360001409224
※.NET系製品(RiderおよびReSharper)については、2020年8月より製品体系変更が発表されておりますので、上記の内容も合わせて調整されます。
代表的な変更点
【個人・法人共通】より多くのIDE製品からIntelliJ IDEAへのアップグレードが可能になりました
これまで WebStorm と PhpStorm に限定されていた IntelliJ IDEA へのアップグレード(または変更)が、以下のIDEからも可能となりました。
- PyCharm(Professional版)
- RubyMine
- DataGrip
- GoLand
- CLion ※
- AppCode ※
IntelliJ IDEA は Java や Kotlin、Scala 等のJVM言語向けのIDEとして知られていますが、有償版であるIntelliJ IDEA Ultimate ではプラグインによりJVM系以外にも Go/PHP/Python/Ruby等の複数言語をサポート するので、これらの単言語向け有償IDE製品(GoLand/PhpStorm/PyCharm Professional/RubyMine/DataGrip)と同等な機能をお使いいただけます。
※CLionおよびAppCodeからIntelliJ IDEAへのアップグレードは廃止されました(2021/6/11)。
IntelliJ IDEA と All Products Pack のアップグレードどちらが良いか?
IntelliJ IDEA Ultimate へのアップグレードをお勧めするケース
- ウェブアプリ(フロント・バックエンド)で開発が中心で IntelliJ IDEA Ultimate がカバーする複数の言語を扱う
- (All Products Packと比較して、費用を抑えつつ)1つのIDEで複数の言語をサポートする環境が欲しい
All Products Pack へのアップグレードをお勧めするケース
- IntelliJ IDEA ではカバーされない以下が必要
- C/C++、Swift/Objective C を用いた組み込み・ネイティブ・モバイルアプリ開発
- C#/Unity/Unreal Engine 開発
- (IntelliJ IDEAと比較してUIがシンプルな)言語に特化した単体IDEを使用し続けたい
単言語IDEからIntelliJ IDEA へのアップグレードを検討されている方は、30日体験版を活用し、使い勝手や・単体IDEとの違いをご確認ください。
【法人向け】コマーシャルライセンスのアップグレード時に継続割引が適用されるようになりました
これまでは、法人向けコマーシャルライセンスをご利用のお客様が、製品をアップグレードする際、継続割引は引き継がれませんでした。
例えば、IntelliJ IDEA から All Products Packにアップグレードするケースでは、年間費用が
IntelliJ IDEA(3年目価格 ¥34,400)から All Products Pack (1年目価格 ¥74,700)
となるため、「アップグレードすると継続割引がリセットされてしまい、割高に感じられる」という声がありました。
今回の変更で、法人向けコマーシャルライセンスのお客様におかれましても、こちらに記載されたアップグレードパスで継続割引が適用されるようになりました。
これにより、前記の例では
IntelliJ IDEA(3年目価格 ¥34,000) から All Products Pack (3年目価格 ¥44,800)
となり、これまでと比較し1ライセンス当たり約¥30,000(¥74,700 -> ¥44,800)お得にアップグレードが可能となります。
より多くの言語でJetBrainsのIDEを利用したいと思っているが、費用の観点からアップグレードを見送られていた法人のお客様は、この機会に、ぜひご検討ください。
アップグレードの購入方法について
有効なサブスクリプションをお持ちの方は、JetBrainsストア(直販サイト)または、代理店様経由でいつでもご購入いただけます。
JetBrainsストア(直販サイト)の場合、JetBrains Account にログイン後、ライセンス一覧画面から、アップグレード・ダウングレード可能な製品一覧が表示されておりますので、
Switch to <製品名>(購入画面に進む)
または
Get quote(お見積もりの習得)
をご利用ください。
サブスクリプション期間およびアップグレード費用について
アップグレードを行う場合、新しいサブスクリプション期間は、アップグレード日(または見積もり取得日)から1年(年払い)または1ヶ月(月払い)となります。
以下のモデルケースでアップグレード費用をみてみましょう。
例)個人・年間ライセンスをご利用
- 2019/1/1RubyMineご利用開始
- 2020/1/1更新(2年目 更新20%OFF)
- 2020/7/15 IntelliJ IDEA Ultimate にアップグレード
の場合、新しいサブスクリプション期間は
- 2020/7/15-2021/7/14
となります(1/1-12/31ではなくなるという点に注意が必要です)。
ただし、継続割引はご利用開始日時点(2019/1/1)から計算されるため、新しいサブスリプション期間の費用内訳としては、
- 2020/7/15-2020/12/31までは2年目価格(20%OFF)
- 2021/1/1-2021/7/14までは3年目価格(40%OFF)
が適用されます。
加えて、
- RubyMineの残りサブスクリプション期間(2020/7/15-2020/12/31)を考慮した無料期間分の付与(=割引)
が適用されます。
その結果、上記ケースの場合、アップグレード費用は以下のように計算されます。
なお、次回更新時の2021/7/15 – 2022/7/14 の更新価格は、3年目以降の継続割引価格(=¥10,300)となります。
ご自身の場合のアップグレード費用を確認してみたい方は、JetBrains Account をご利用ください(代理店様経由で購入される方は代理店様にお問い合わせください)。
法人ライセンスをご利用のお客様で予算の関係上ライセンス期間の調整が必要なお客様は、日本語営業窓口または代理店様にご相談ください。
注意点
- 製品Aの期限切れのサブスクリプションに対して、継続割引を適用しつつ製品B(IntelliJ IDEA や All Products Pack)にアップグレードしたい場合、製品Aの更新を購入しサブスクリプションを復活させたあと、製品Bへのアップグレードを購入する必要があります。ただし、期限切れのサブスクリプションに対して遡って更新できるのは制限(年間ライセンスは6ヶ月以内、月払いライセンスは1ヶ月以内)があります。
- IntelliJ IDEA、PhpStorm、GoLandへアップグレードしたライセンスは、元のライセンスにダウングレードすることができませんので、ご注意ください。
- All Products PackからIntelliJ IDEA Ultimate および その他IDE製品へのダウングレードは可能です。
お問い合わせ
ご不明点やお手伝いが必要なことがございましたら、JetBrains 日本語営業窓口までお知らせください。