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JetBrains の .NET および Visual Studio ツールのライセンス方法に関する変更

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JetBrains は .NET および Visual Studio ツールのライセンス方法を単純化するため、ライセンス体系を以下の通り変更しました。

変更内容の概要

当社 .NET および Visual Studio ツールのライセンス方法を単純化するため、ライセンスオプションを次の 3 つに変更します。

  • ReSharper サブスクリプション – Visual Studio 拡張機能のユーザー向け: ReSharper または ReSharper C++(またはその両方)。
  • Rider サブスクリプション – 高速なスタンドアロン型 .NET IDE をご希望のユーザー、またはクロスプラットフォームな .NET Core / Unity / Xamarin 開発に携わっているユーザー向け。
  • dotUltimate サブスクリプション – Visual Studio 拡張機能と Rider を組み合わせて開発しているユーザー、または高度なプロファイラー(dotTrace および dotMemory)またはコードカバレッジツール(dotCover)を必要としているユーザー向け。

(もちろん、すべての JetBrains 製デスクトップツールを含む All Products Pack も引き続き提供しています。)

よりシンプルにするために、ReSharper と ReSharper C++ を 1 つのライセンスで対応できるようにしました。 また、オールインワン .NET パック(新 dotUltimate ライセンス/旧 ReSharper Ultimate+Rider)の価格を値下げします。

dotUltimate に含まれるすべてのツールを使いやすくするため、Windows の全 dotUltimate 製品のインストーラーを共通化します。 2020.2 リリースが発表される頃までには、すべての JetBrains .NET 製品と VS 拡張機能をこのインストーラーでインストールできるようになります。

こちらの変更はすでに導入されています!共通のインストーラーは、2020.2 製品リリースと共にリリースされます。

変更内容の詳細

2020 年 8 月以降、次のライセンスの販売を終了します。

  • ReSharper C++
  • ReSharper Ultimate
  • ReSharper Ultimate+Rider

dotUltimate ライセンスは、JetBrains のすべての有償 .NET & Visual Studio ツール(ReSharper、ReSharper C++、Rider、dotTrace、dotMemory、dotCover)をカバーします。 価格は現在の ReSharper Ultimate と同じになりますが、Rider もライセンスに含まれるようになります。 有効な ReSharper Ultimate ライセンスや ReSharper Ultimate+Rider ライセンスの所有者は、既存の継続割引をすべて維持したまま新しい dotUltimate に自動的に移行されます。

ReSharper か Rider のライセンス所有者で、単に対応する製品のみをそのまま使用されたい方は、この記事を無視しても問題ありません。 追加料金が発生することはありません。 ReSharper のライセンス所有者は、現在と同じサブスクリプション価格で ReSharper C++ 製品を使用できるようになります(逆の場合も同様)

この変更による影響と対応の必要性を確認するには、このまま記事を読み進めてください。

ライセンス方法を更新する理由

ライセンス体系の簡略化

変更の主な目的は、ライセンスを単純化することです。 お客様は必要な IDE や拡張機能を選択するか、すべての .NET 製品を 1 つのパックで入手できるようになります。

Rider と ReSharper のライセンスを一本化

dotUltimate では Rider と Visual Studio + ReSharper を簡単に切り替えることができます。 ReSharper で機能を強化した Visual Studio の Windows プロジェクトに取り組みながら、同時に高速かつ強力な Rider IDE をクロスプラットフォームな .NET 開発に使用できます。

Rider は ReSharper のエンジンを採用しているため、Rider のユーザーは ReSharper で体験できるあらゆるメリットを逃すことはなく、さらに優れた機能を見つけることになります。 例えば、組み込みの VCS サポート、常に使用できる未コミットの変更の消失を防ぐローカル履歴、DataGrip による優れた SQL 開発体験など、これらすべてを高速で応答性に優れたエディターで利用できます。

Rider の詳細については、Rider Essentials(Rider の基礎)をご覧ください。当社のデベロッパーアドボケイトが好んで活用しているヒントとトリックを紹介し、この IDE の新しい使い方を説明しています。

プロファイリングとコードカバレッジのサポート

dotUltimate ライセンスはパフォーマンスのボトルネック解消、メモリリークの予防、ユニットテストの完全カバーに強い関心のある開発者に最適です。 dotUltimate ライセンスでは、プロファイラー(dotTrace および dotMemory)とカバレッジツール(dotCover)を使用できます。 また、これらの個々のツールや Visual Studio での統合だけにとどまりません。dotUltimate ライセンスは Rider 用の dotCover プラグインと dotTrace プラグインもカバーしています!

当社は日々のコード保守作業を想定し、コードエディターでプロファイリングツールをさらに簡単に利用しやすくしたいと考えています。 Rider バージョン 2020.1 では、IDE をバックグラウンド実行中にアプリケーションのメモリの問題を自動検出する Dynamic Program Analysis(DPA)を導入しました。 DPA は Rider の一部としてライセンスされます(後日 ReSharper も対象に加えられる予定です)。

C++ と C# の併用

その他の変更として、ReSharper の全ユーザーを対象とする C++ のサポートがあります。 ReSharper 製品ファミリーには多くの共通するコードを持つ 2 つの製品(ReSharper と ReSharper C++)があり、それぞれが対応するユーザーに価値を提供していました。 ただし、当社が機能の使用状況を確認する限り、.NET プロジェクトの 7 件に 1 件はネイティブな C++ コードを使用しているようです。 また、C# と C++ の架け橋となる C++/CLI もあり、2 種類の ReSharper を併用できるようにすることで、より多くの開発シナリオをサポートできるようになります。

そのため、C++ と C# の両方を取り扱う場合に 2 つめのライセンスを購入する必要性をなくしました。新しい ReSharper ライセンスには ReSharper と ReSharper C++ の両方が含まれるようになります。 現在利用しているライセンスは今後も有効ですが、もう一方の ReSharper も使用できるようになります。

ReSharper C++ は今後も進化し続けます。チームはいくつかの非常に有望な計画を開発パイプラインに組み込んでいます。 さらに、Unreal Engine でのゲーム制作に使用できる C++ に対応した Rider のプレビュー版 Rider for Unreal Engine も強化しています。 リリース時には Rider 製品の一部になり、C++ の機能を提供します。 この決定は、ReSharper/ReSharper C++ のライセンス方法の変更に完全に整合しています。

既存ユーザーへの影響

この変更による影響を正確に把握するには、ご自身が次のどのグループ(または複数のグループ)に該当するかを確認してください。

  1. 有効な ReSharper Ultimate サブスクリプションを持っている。2020 年 8 月になる前に、該当のサブスクリプションは新たに作成された dotUltimate ライセンスに自動的に移行されます。 この変更は、JetBrains アカウントに反映されます。 以前と同じように ReSharper と ReSharper C++、プロファイラー(dotTrace および dotMemory)、カバレッジツール(dotCover)を使い続けることもできますし、すぐに Rider を使い始めることもできます。 このライセンスを更新すると、2 年目および 3 年目以降のサブスクリプションに割引が適用されます。 フォールバック製品にも Rider が含まれています。
  2. 有効な ReSharper Ultimate + Rider のサブスクリプションを持っている。 2020 年 8 月になる前に、該当のサブスクリプションは新たに作成された dotUltimate ライセンスに自動的に移行されます。 この変更は、JetBrains アカウントに反映されます。 すべての JetBrains 製 .NET ツールを使い続けることができます。 また、継続割引が維持されるだけでなく、dotUltimate ライセンスがより低い価格で提供されるため、次回のライセンス更新時には支払い額が少なくなります。
  3. 有効な ReSharper のサブスクリプションを持っている。 2020 年 8 月以降、このサブスクリプションは ReSharper C++ に対しても有効になります。 フォールバック製品にも ReSharper C++ が含まれています。
  4. 有効な ReSharper C++ のサブスクリプションを持っている。 2020 年 8 月以降、このサブスクリプションは ReSharper に対しても有効になります。 今後、新規ユーザ向けライセンスが販売されることはありませんのでご注意ください。 JetBrains Account またはJetBrains日本語営業窓口 代理店様における更新のみ可能です。 継続割引は維持されます。 フォールバック製品にも ReSharper が含まれています。
  5. 有効な Rider のサブスクリプションを持っている。 考慮すべき変更内容はありません。

有効な All Products Pack サブスクリプションをお持ちの場合は、ライセンスへの変更はありません。 複数の .NET 製品の複数のサブスクリプションをお持ちで、ご質問がある場合や上位製品(dotUltimateやAll Products Pack など)にアップグレードをご希望の場合は、日本語営業窓口にお問い合わせください。

ライセンス方法の変更に伴う必要な対応

私たちは皆様が多くの重要なプロジェクトやタスクを抱えていることを認識しています。 そのため、皆様に大きな影響を与えないよう、最善を尽くしてすべての変更を自動かつスムーズに実施する予定です。 現在、当社チームは変更の準備を行っており、移行プロセスがスムーズに実施されることを確認している最中です。

変更がリリースされた後は、更新後のライセンスですぐに新製品をお使いいただけるようになります。

対応が必要になるのは、アクティベーションコードを使用中で、新たに追加された製品を使用したい場合(お使いのライセンスで以前は使用できなかった製品を使用したい場合)だけです。 この場合は、変更が有効になった後で JetBrains Account でアクティベーションコードを再発行していただく必要があります(以下の重要な日程を参照してください)。

例えば、有効な ReSharper Ultimate のライセンスをお持ちで、アクティベーションコードをその製品の登録に使用した場合、それは引き続き ReSharper、dotTrace、dotMemory、dotCover で有効になります。 変更後に Rider を使用するには、JetBrains Accountでアクティベーションコードを再発行しなければなりません。

重要な日程

こちらの変更はすでに導入されています!
これらの変更は、8 月第 1 週頃に予定されている 2020.2 のリリースと共に有効になります。 有効な ReSharper Ultimate および ReSharper Ultimate+Rider のライセンスの移行は、その 1 週間前である 7 月末に開始されます。 すべてのライセンスは自動的に移行され、この記事へのリンクを含む通知が影響を受けるお客様全員の JetBrains アカウントに表示されます。

質問がありますか?

コメント欄に記入するか、サポートチームまたは営業チームにお問い合わせください。 喜んでお手伝いします。

これらの変更がより多くの皆様に新たな機会をもたらし、皆様が私たちと同様にこの前進に喜びを感じていることを願っています。

.NET チーム一同より
JetBrains
The Drive to Develop

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