注意:macOS 14.4 で JetBrains IDE がクラッシュする問題

更新履歴

  • 2024/4/24 18:10 JetBrains IDE 2024.1 で IDE がクラッシュする問題が別途報告されています。問題および回避策は JBR-6817 です。
  • 2024/3/26 13:00 Apple 社より本問題(Java アプリがクラッシュする問題)に対する macOS の修正 mac OS 14.4.1 がリリースされています。
  • 2024/3/22 22:24 本問題に対するワークアラウンドを含む 2023.3.6 がリリースされましたので回避策に追記しました。
  • 2024/3/18 1:03 macOS 14.4 はセキュリティアップデートを含むため(一般には)適用が推奨されること、および IDE クラッシュの発生頻度は JVM のバージョンや VM オプション、利用形態等の環境により異なることが考えられるため macOS 14.4 インストール済み環境における対応については「上記で報告されている IDE のクラッシュが頻繁に発生する場合」 に推奨する旨を追記しました

こんにちは。JetBrains 堀岡です。

2024 年 3 月 15 日に公開された Oracle Java チームのブログポスト「Java users on macOS 14 running on Apple silicon systems should consider delaying the macOS 14.4 update」において

  • macOS 14.4 へのアップグレードにより Java アプリケーションが異常終了するようになる
  • この問題に対する回避策が存在しない

ため、問題が解決するまでは、アップグレードを見送ることを推奨しています。

IntelliJ IDEA などの JetBrains IDE 製品は JVM(Java バーチャルマシン)上で動作するアプリケーションでありこの問題の影響をうけることが以下の YouTrack (JetBrains製品の課題管理システム)イシューとして報告されています。

JBR-6802 Crash: EXC_BAD_INSTRUCTION from ObjectMonitor::TrySpin on macOS 14.4

そのため Apple シリコン(M1, M2, M3)で動作する macOS 上で JetBrains IDE 製品を用いて開発されているお客様におかれましては、上記イシューの進展を確認の上、macOS 14.4 へのアップグレードのタイミングをご検討することをお勧めいたします。

回避策

すでに macOS 14.4 をお使いの場合で、上記で報告されている IDE のクラッシュが頻繁に発生する場合、JetBrains サポートにご連絡いただくか、YouTrackイシューで報告されている JBR の変更によるクラッシュの頻度が下がる(ことが期待されている)ワークアラウンドをお試しください。なおワークアラウンドでは別のJCEF関連のクラッシュ問題があり、同じイシュー内で回避方法が言及されています。

2024/3/22 にワークアラウンド(回避策)を含むバージョン IntelliJ IDEA 2023.3.6 がリリースされました。JetBrains Toolbox App または IntelliJ IDEA ダウンロードページからご利用いただけます(他の IDE 製品についてはアップデートをお待ちください)。

今後の進展については上記 YouTrack イシュー上で随時更新いたします(イシューに投票するにより通知設定が可能です)。

解決策

Apple 社より本問題に対する修正として macOS 14.4.1 がリリースされていますので、そちらをご利用ください。

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