PyCharm 2026.2.1 の新機能
今回の PyCharm のリリースは、AI を活用して開発を行っている方にとって大きなアップデートです。エージェントが Jupyter notebook 内で作業に着手できるようになりました。断片的なスクリプトを次々と勝手に実行するのではなく、ライブカーネル上で作業を行います。また、どの Python を使用すべきかを把握できるようになり、パッケージが毎回適切な環境にインストールされるようになりました。
IDE に marimo ノートブックも導入し、PyCharm の高速性と集中力を維持するためにバンドルプラグインに変更を加えました。
このリリースのハイライト
AI エージェント用 Jupyter notebook スキル
PyCharm のノートブックモデルとライブカーネルを介して Claude Code や Codex などの AI エージェントに .ipynb ノートブックを作成、編集、実行させることで、エージェントがシェルに処理を渡した場合にも変数、モデル、データをセル間で消えることなく保持することができます。使用するトークン数を少なく抑えながら、ノートブックと機械学習の作業の信頼性を高められるということです。このスキルの使用を開始するには、AI チャットを開き、エージェントにノートブックで作業するよう依頼してください。
この機能は JetBrains AI サブスクリプションでご利用いただけます。
エージェント環境コーディネーター
AI エージェントが間違った Python 環境にパッケージをインストールして困ったことはありませんか? この新しいスキルはプロジェクトで構成されているインタープリターとツール(uv、Poetry、venv 内の pip、または conda)をエージェントに提供することで、コマンドのターゲットがシステム環境ではなく、適切な環境になるようにします。適切な環境が存在しない場合は PyCharm を介して環境をセットアップ可能で、情報の使い方はエージェントが判断します。このスキルの使用を開始するには、エージェントにプロジェクト内で何らかを実行またはインストールするよう依頼してください。
この機能は JetBrains AI サブスクリプションでご利用いただけます。
PyCharm の marimo ノートブック [サードパーティ製プラグイン]
PyCharm で marimo チームが開発した新しいプラグインを使用することで、marimo ノートブックを直接開き、編集・実行できるようになりました。
IDE を離れることなく、専用のノートブックでリアクティブセルや対話的な UI 要素を操作できます。marimo ノートブックは Python ファイル形式で保存されるため、Git と相性が良く、スクリプトとして実行可能で、既存の Python プロジェクトに簡単に組み込めます。

2026.2 におけるバンドルプラグインの変更
Data Wrangler、Hugging Face、Google Colab のサポートなど、利用頻度の低いプラグインのバンドル廃止と非推奨化を継続的な保守の一環で進めています。互換性のあるバージョンは JetBrains Marketplace から引き続きインストールできますが、廃止・非推奨化されるプラグインはバンドルされず、PyCharm チームによる積極的な保守も行われなくなります。バンドルプラグインをより厳選することでコードベースがスリム化され、当社が PyCharm の高速性と応答性を損ねることなく最も効果的な部分に注力できるようになります。
Python パッケージツールウィンドウの再設計
- パッケージが折りたたみ可能なツリー形式で依存関係と共に表示され、何がどのような理由でインストールされているかを確認できるようになりました。新しいアイコン、右揃えのバージョン情報、インラインの Install(インストール)/ Update(更新)リンクも追加されています。
- 新しいフロート検索ポップアップ(パッケージ向けの「どこでも検索」のような機能)でパッケージの検索とインストールを素早く行えるようになりました。どの環境が使用されるかも表示され、モジュールと依存関係グループを選択できるようになっています。
- ワークスペースのメンバーごとに dev や test といった特定の
uv/Poetry 依存関係グループにパッケージをインストールしたり、インラインで、または新しい Change Version(バージョンの変更)ダイアログからバージョンを変更したり、Custom Installation(カスタムインストール)を使用して VCS からインストールしたりできるようになりました。 - パッケージリポジトリは有効または無効に設定でき、その状態はセッションをまたいで記憶されます。また、到達不能な URL には明確なエラーが表示されるようになり、リモート開発のサポートも大幅に改善されました。

明確な型チェック
より明確で実利的な型のメッセージを取得できるようになりました。
- 型不一致のエラーメッセージが拡充され、型が一致しない理由の詳細が表示されるようになりました。
- Callable やその他の複合型には型の差分を表示し、両側で同じように読めるようになりました。
- インスペクションのツールチップには名前と型がクリック可能なリンクと一緒に完全に表示されるようになりました。

バグ修正
- サポートが終了した Python 用の仮想環境: PyCharm で Python バージョン 2.7、3.6、3.7 用の venv が作成されなくなりました。引き続きコマンドラインから新規環境を作成し、手動で IDE に追加することは可能です。
- SQLAlchemy 2.0 の Session.get() 推論:
Session.get(Entity, id)(および SQLModel)がクラスではなく、モデルインスタンスとして推論されるようになりました。
PyCharm のダウンロード
これらすべての更新は、PyCharm 2026.2.1 で提供されています。IDE か Toolbox App から直接更新するか、最新バージョンをダウンロードし、ご自身のプロジェクトですべてをお試しください。いつものように、皆さんのフィードバックをお待ちしています。
オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:
