CLion の非商用利用が無料になりました
「C 言語では自分の足を撃つのは簡単だ。 C++ ではそれは難しいが、いざ撃ってしまうと、脚全体が吹き飛ぶ。」 — Bjarne Stroustrup
C や C++ を単純化することはできませんが、それらの開発作業を少しでも楽にすることは可能です。 CLion の非商用利用が無料になりました!
これをようやく実現できました。
学生であれ、Arduino 実験者であれ、どんなに苦労させられても C と C++ を心から愛する方であれ、商用利用でない限りは CLion を無料で使用できるようになりました。
現在の状況
弊社は昨年中に RustRover、Rider、および WebStorm に新しいライセンスモデルを導入し、これらの製品を非商用利用に限って無料化しました。 今回、このライセンスモデルが CLion にまで拡張されました。 学習、オープンソースプロジェクト開発、コンテンツ制作、趣味での開発のような非商用目的に限り、無料でご利用いただけるようになりました。 商用利用の場合は、従来通りに既存のライセンスモデルが適用されます。
CLion は非商用利用に限って RustRover、Rider、および WebStorm と同様に無料化されましたが、この更新は現時点では他の JetBrains IDE には適用されません。 今後の動向を注視し、この決定の影響を継続的に評価する予定です。
この変更の理由
非商用開発を無料にすることで、より幅広いオーディエンスが JetBrains IDE を使用できるようにすることを目標としています。 この新しいライセンスモデルによって JetBrains IDE の使用障壁をさらに下げ、学習、成長、創造性の維持を支援したいと考えています。
この更新を行った理由の詳細は、最初にこの変更を発表したブログ記事をご覧ください。
CLion を選ぶ理由
C++ は強力ではあるものの、簡単または寛容な言語としては知られていません。 その一方、C は無駄のない下位言語でありながら、現在でもコンピューターサイエンスの多くのカリキュラムの中心的な要素となっています。 これらの言語を学習する場合であれ、システムプログラミングに取り組む場合であれ、組み込み開発の可能性を独自に探る場合であれ、C と C++ は往々にして習得するのが困難です。
弊社はその習得の過程を支援したいと考えています。 非商用利用が無料になった CLion を使用することで、IDE ライセンスを気にすることなく、実験、学習、および構築をより簡単に行えます。
商用利用と非商用利用
非商用利用向け Toolbox サブスクリプション契約に定義されているとおり、商用利用とは、製品を開発し、活動から商業上の利益を得る場合を指します。 ただし、特定のカテゴリはこの定義から明示的に除外されています。 非商用利用の一般的な例には、学習と独学、商業上の利益を得ないオープンソースの貢献、あらゆる形態のコンテンツ制作、趣味での開発が含まれます。
非商用ライセンスをご利用の場合は匿名の使用統計の収集からオプトアウトできないことにご注意ください。 この情報は弊社製品の改善に使用されます。 収集するデータは、IDE の機能使用状況に関する匿名のデータのみです。 IDE 内でどのような操作が行われ、どの種類の機能が利用されているかに焦点が当てられています。 それ以外のデータは一切収集していません。 これは早期アクセスプログラム(EAP)と同様であり、弊社のプライバシーポリシーにも準拠しています。
よくあるご質問
最もよくある質問への回答を以下に掲載しています。 その他の情報については、全 FAQ 一覧をご覧ください。
ライセンス
無料ライセンスの対象となる機能には何がありますか?
新しい非商用ライセンスタイプでは、有料バージョンと同一の全機能搭載の IDE をご利用いただけます。 唯一の違いは Code With Me 機能で、無料ライセンス付きの Code With Me Community を入手する必要があります。
非商用プロジェクトと商用プロジェクトの両方で CLion を使用する場合、どちらのライセンスを選択すればよいですか?
非商用利用向け Toolbox サブスクリプション契約に記載された定義の意味の範囲内で直接的または間接的に商業上の利益または金銭的報酬を得る商用開発に CLion を利用する場合は、商用サブスクリプション(個人用または組織用)をご購入いただく必要があります。 商用サブスクリプションのライセンスは、非商用開発にも使用できます。
更新とアップグレードはどのような仕組みになりますか?
非商用サブスクリプションは 1 年期限で発行され、期限後に自動的に更新されます。 ただし、サブスクリプション期間の最後の 6 か月以内に、割り当てられたライセンス 1 回以上使用しなければ更新されません。 この種のライセンスで有効化された IDE を最後に使用してから 6 か月以上が経過しており、自動的に更新されていない場合は、新しい非商用サブスクリプションをいつでも再請求することができます。
有料サブスクリプションを購入したが、非商用開発を行っている場合、返金を受けられますか?
返金を受けられるかどうかが分からない場合は、こちらのポリシーで詳細をご覧ください。 商用利用に当たるプロジェクトにも携わっている場合は無料ライセンスを使用できませんので、ご注意ください。
データ収集
商用サブスクリプションをご利用の場合、製品が IDE テレメトリを JetBrains に送信するかどうかをユーザーが制御できます。詳細なデータ収集はデフォルトで無効になっています。
非商用サブスクリプションの場合、JetBrains IDE は以下のようなデータを収集する場合があります。
- 匿名のテレメトリ。 これは、機能の使用方法(経過時間、クリック数、一般的なワークフローなど)に関する一般化された匿名の統計情報です。 早期アクセスプログラムビルドと同様に、無料の非商用サブスクリプションのご利用には、匿名化された使用状況統計の送信への同意が伴います。弊社はこの情報を基に、製品を改善することができます。 そのため、送信をオプトアウトすることはできません。
- 詳細なコード関連のデータ。IDE のアクティビティに属するものであり、編集履歴、ターミナルの使用状況、および AI 機能の操作などが該当します。 このようなデータには、コードスニペット、プロンプトテキスト、AI の応答などが含まれる可能性があります。 非商用サブスクリプションをご利用の場合は、詳細なコード関連のデータの収集はデフォルトで有効化されています。 この設定を無効にする場合は、製品内の Settings(設定)| Appearance & Behavior(外観 & 振る舞い) | System Settings(システム設定)| Data Sharing(データ共有)で手動で無効にする必要があります。
データの収集にご協力いただける場合は、以下の点をお約束します。
- 機密情報または個人情報が共有されることはありません。
- データは適切に保管されます。
- アクセスは承認された担当者とユースケースに限定されます。
詳細は、収集対象のデータとその保護方法をお読みください。
非商用サブスクリプションの取得
このサブスクリプションに申し込むにはどうすればよいですか?
IDE 内で直接簡単に申し込めます。
- CLion をインストールして起動します。
- 起動時に Non-commercial use(非商用利用)オプションを選択できるライセンスダイアログが表示されます。
- JetBrains Account にログインするか、新しいアカウントを作成します。
- 非商用利用向け Toolbox サブスクリプション契約に同意します。
- IDE での開発をお楽しみください。
試用期間をすでに開始したか、有料ライセンスを使用して IDE を有効化した場合でも、以下の手順を実行して非商用サブスクリプションに切り替えることができます。
- Help(ヘルプ)| Register(登録)に移動します。
- ウィンドウが開いたら、Remove License(ライセンスの除去)ボタンをクリックします。
- Non-commercial use(非商用利用)を選択します。
- JetBrains Account にログインするか、新しいアカウントを作成します。
- 非商用利用向け Toolbox サブスクリプション契約に同意します。
- IDE での開発をお楽しみください。
自分の IDE には Non-commercial use(非商用利用)オプションがありません。 どうすればいいですか?
この原因として最も可能性が高いのは、古いバージョンの CLion を使用していることです。 残念ながら、CLion 2025.1.1 以前のリリースで非商用ライセンスを入手することはできません。 本日は以上です! 必要な回答が見つからない場合は、お気軽にコメントを残していただくか、sales@jetbrains.com までお問い合わせください。
CLion チームより
JetBrains
Make it happen. With code.
オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者: