JetBrains製品の稟議に役立つ(かもしれない)情報源
こんにちは。JetBrains堀岡です。
先日「「会社で買うなら」知っておきたいJetBrainsのライセンスとお金の話」という内容を紹介しましたが、既に会社の標準開発環境としてJetBrains製品が指定されている場合を除き、JetBrainsを購入するために稟議をあげる必要がある方も多くいらっしゃると思います。私達(=JetBrains製品を販売する立場)としてはせっかく「導入したい」と思っている開発者の皆さんをお手伝いしたいと考えておりますので、今回は稟議の参考資料作りに役に立つ(かもしれない)JetBrains製品に関する情報源を紹介したいと思います。
JetBrains会社概要(日本語版)
課題
「ジェットブレインズ?聞かない名前だね」
という上司や予算承認者の方々へ「JetBrainsとはどういう会社なのか」を紹介するための良い資料はないでしょうか?
対策資料と使い所
JetBrains製品は、日本の開発者コミュニティやTwitter上においては、一定の知名度を得ていると思いますが、予算を管理しているマネジャーの方や設備管理、経営層の方々に対する知名度は改善の余地があると認識しています。
今回JetBrainの会社概要の日本語訳ができました。資料としてはページ数が多いので全て紹介する長くなってしまうと思いますが、例えば以下のポイントがカバーできるページをピックアップすれば良いと思います。
- 2000年創業のソフトウェアツールベンダー
- 本社はチェコ、ロシア、ドイツ、米国等にオフィスを構えており、従業員は約1500名(2020年の最新情報)
- メジャーなプログラミング言語をサポートするIDEが主力製品
- チームツール(CI、チケット管理)、最近注目のプログラミング言語(Kotlin)の開発も行っている
- 世界的に見ると、有償開発ツールとしてはメジャーな存在であり、スタートアップから大企業まで幅広く採用されており、ユーザ数も多い
- 2016年のZeroTurnaround社による調査や弊社が毎年行っている開発者向け調査「The State of Developer Ecosystem Survey in 2018」によるとIntelliJ IDEAが最も利用者の多いJava開発環境という統計結果が得られています。
IntelliJ IDEAのROI
課題
有償の製品を導入する時に、期待されるROIについて聞かれるケースがあると思いますが、ROIへの考え方は様々であり、何もないところから考えるのは難しいので参考になる資料はないでしょうか?
対策資料と使い所
JetBrainsは昨年(2018年)、第三者機関(Forrester Consulting)による、実際にIntelliJ IDEAを導入しているお客様へのインタービューを行い、JetBrains IntelliJ IDEAの導入によるROIをまとめた資料「The Total Economic Impact™ Of JetBrains IntelliJ IDEA」を発表しました。ここに書かれている内容はあくまで一例ですが、ROIの数値だったり、それをどのような観点で算出しているのか考え方を学ぶ上で有用であると思います。
日本語版サマリー:
JetBrains IntelliJ IDEA は開発者の生産性を最適化し、 コードの品質を向上
英語版(フルバージョン):
The Total Economic Impact™ Of JetBrains IntelliJ IDEA – Cost Savings And Business Benefits Enabled By IntelliJ IDEA
JetBrains製品と他の製品の比較
課題
(それぞれの会社さんの文化次第かと思いますが)新しいツールを導入する時に「今使っているエディターや開発環境とどう使うの?」と聞かれるケースも少なくは無いと思います。そのための資料をゼロから自分たちで作るのも大変かと思います。何か参考になる資料はないでしょうか?
対策資料と使い所
JetBrains Storeのリーダー・経営者の皆様へ というページに、本記事と同様、ROI等ビジネスの観点からJetBrains製品がどう役立つかという資料がまとめられています。このページの真ん中付近に以下のような投資対効果の計算例を表示するセクションがあり、製品を選択するとROI の計算例が表示されます。
さらに下の方では「製品固有の情報」というセクションで類似製品との機能比較がまとめられています。古い資料もありますが、(不毛だなあと思いながら)何かしら比較表を作らないといけない場合には役に立つのではないでしょうか。
参考までに以下に現在利用可能な比較資料へのリンクを掲載します。
- CLionと他のエディタ/IDEとの比較
- DataGripと他のツールとの比較
- GoLandと他のエディタ/IDEとの比較
- IntelliJ IDEAと他のエディタ/IDEとの比較
- PyCharmと他のエディタ/IDEとの比較
- RubyMineと他のエディタ/IDEとの比較
- ReSharperとVisual Studioの比較
- TeamCityと他のツールとの比較
- Upsourceと他のツールとの比較
- WebStormと他のエディタ/IDEとの比較
- YouTrackと他のツールとの比較
また、有償製品の場合、技術サポートが付いてくるのもメリットの1つかと思います。公式サポートサイトの利用法については「最近始めた人、これから始めたい人向けJetBrains製品関連の情報源(随時更新)」を御覧ください。
組織固有の課題
ここまでは稟議の参考資料として必要になるような一般的な情報について紹介してきました。一方で、(当たり前の話ですが)JetBrains製品の導入が組織固有の課題への解決の助けになるということを言及することも重要かと思います。よくありそうな例を挙げてみましたが、「こんな感じで(社内で)提案したいんだけど、こんな情報ありませんか」等ご相談いただければ、可能な限りご支援いたします。
例:
- (チーム拡大等による)コード品質のばらつきをなくすために、インスペクション(静的解析)やフォーマッタの利用を確実に行いたい
- 大規模レガシーコードの保守や拡張を効率良く行うためには、IDEによるコーディング支援が必要不可欠
- 新しく採用したプログラミング言語やフレームワークでは、IDEの活用により大幅な生産性の向上が可能
- 開発者が開発環境を構築する手間を最小限にしたい(JetBrainsの各言語に特化したIDEなら各プログラミング言語開発に必要なプラグインが予めインストールされており、カスタマイズの手間とトラブルを最小化することが可能です)
参考:
過去のJetBrains Nightで発表いただいたIIJ様による導入事例資料
https://www.slideshare.net/IIJ_PR/intellij-idea-iij
おわりに
「JetBrains製品使ってみたいけど、稟議がー」という声を時折聞くことがあったのと、「JetBrainsのマーケティング資料、(少なくとも日本では)あまり知られていなくて有効活用されていないのでは?」という思いがあったので、今回まとめてみました。これだけでは足りないこともあると思いますので、「会社内での稟議のためにこんな資料/情報があると嬉しい」というご要望、ご相談がございましたら、弊社日本語営業窓口やtwitter等でお知らせください。