最近始めた人、これから始めたい人向けJetBrains製品関連の情報源(随時更新)
こんにちは。JetBrains堀岡です。
「JetBrains製品、最近色んなところで採用されてるらしいというビッグウェーブに乗ってみたものの、周りに気軽に質問できる知り合いも無く、イマイチ使い方が分からない。どこかにまとまった情報源が無いのか。。。」とお困りの方を時折SNS等を拝見します。ということでこの記事ではJetBrains製品関連の情報源を紹介します。※この記事は随時更新しています
公式サイト
https://www.jetbrains.com/ja-jp/
JetBrains公式サイトが2019年11月より日本語🇯🇵になりました🎉
以下の含む様々な情報に日本語でアクセス可能です。
- 製品一覧から製品の機能一覧や最新リリース情報の確認、学習教材(チュートリアル)へのアクセス
- JetBrains 公式ストアから購入やお見積もりをリクエスト
- 投資対効果や製品比較など法人ライセンスの購入の稟議に役立つ情報や様々なディスカウントプログラムに関する情報を取得
- 学生やコミュニティ、認定技術者(Google Developers Expert、Java Champion、Microsoft MVP等)向けの無料ライセンスプログラム
日本語オンラインヘルプ
- 株式会社WillBrains様に運営いただいているJetBrainsオンラインヘルプの日本語版です。
- 英語版公式サイトの翻訳版なので、基本的な使い方から、Docker連携まで様々な情報が利用可能です。先日以下の記事でもご紹介しました。
- 英語版も確認したい場合、こちらの記事で紹介されているブックマークレットを作っておくと、英語<->日本語 の切り替えが簡単にできて便利です。
チュートリアル
JetBrains のデベロッパーアドボケートチームにより主に作成されているテーマ別チュートリアルです。
- IntelliJ IDEA の Javaプロジェクトを題材とした、日本語言語パックのインストールから基本操作までカバーしたチュートリアルです
Spring 開発のための IntelliJ IDEA 便利機能(前編)
Spring 開発のための IntelliJ IDEA 便利機能(後編)
- IntelliJ IDEA Ultimate 版で提供される Spring / Spring Boot 開発関連の便利機能をハンズオン形式で紹介した記事です
- IntelliJ IDEA を効率的に使用するために学ぶべきショートカット集です
ライセンスおよび購入に関するFAQ
https://sales.jetbrains.com/hc/ja
- ライセンス規約やサブスクリプション契約の追加・停止、法人アカウントにおけるライセンス管理、二要素認証におけるトラブル対応方法など、様々な情報を日本語で解説しています。
- JetBrains アカウント FAQ
公式サポートサイト
- IDEからのバグ報告や問い合わせを作成する方法を解説しています。
- ここから、製品ごとのオンラインヘルプ(マニュアル)や、テクニカルサポート等にアクセスすることができます。ポイントとしてお伝えしたいことは
- 有償版のJetBrains製品には本サイト経由での24時間対応のテクニカルサポートがついています(2020年10月現在、全ての製品で日本語でお問い合わせの受付が可能となっております。ただし、弊社からの回答は、IntelliJ IDEA以外の製品の場合、英語となることがございますのでご了承ください)
- インターネット上には様々な情報がありますが、迷った時は公式サポートサイトを一次情報元としてご利用ください
ということで、初めにJetBrains公式サポートサイトの歩き方を簡単にご紹介します。
例えば、IntelliJ IDEAを選択すると、
IntelliJ IDEAのサポートページに移動します。
最初の4つが重要なのですが、簡単に説明すると、
- Issue Tracker – 既に報告済みのBugやFeature(機能追加要望)チケット確認に使用
- Submit a Request – 新規にバグや使い方の問い合わせチケット作成に使用
- Community Forum – IntelliJ Community Edition(無償版)ユーザの問い合わせ先、上記チケットにする以前にオープンな場でのディスカッションに使用
- Documentation – 英語版オンラインヘルプ(マニュアル)
となります。以下、Issue TrackerとSubmit a Requestについて少し解説します。
Issue Tracker
JetBrainsではIssue Tracker(JiraとかRedmineに相当するツール)として、自社製品のYouTrack(実は日本語UIもサポートしています)を使用しています。不明なエラーメッセージや、バグと思われる動作に遭遇したり、こんな機能が欲しい!と思った時に既に同じチケットが存在しているか、エラーメッセージや機能を検索することで、確認することができます。
既存チケットの検索や閲覧はYouTrackにログインしなくても使えるようになっています。Issueの報告/登録や、後述するVote機能(チケットの優先順位があげるための投票機能)にはログインが必要です。画面右上の”Log in…”から登録をお願いします。
チケットをクリックすると、各チケットの詳細(種類、ステータス、修正バージョン等)を見ることができます。画面真ん中の「いいね風ボタン(親指アイコン)」からチケットの優先順位を高めるためのvote(投票)を行うことができます。
Submit a Request
「これまで報告されていないバグを踏んでしまったっぽいので調査と修正を依頼したい(Bug Report)」とか「こんな時どう使えばよい?(How to ?)」という質問、「こんな機能があったら嬉しい(Suggestion)」という要望がある場合、Submit a Requestフォームにリクエスト内容を入力し、ご連絡ください。(ケースバイケースですが)クリティカルなバグへの対応は、私が入社後観察している限りでは、数日から数週間で対応されており、私がこれまで関わってきた開発ツール系製品の中では、レスポンスは控えめに言ってダントツに早くさすが世界中で使われている商用IDEであると思います。
ということで、不運にもバグに遭遇した方は、Twitterで不満を呟いてもらっても構いませんが、Submit a Requestから再現環境の詳細や再現コードあわせてご連絡いただくとサポートチームから確実に支援が得られると思います。
さて次からはそれ以外の日本語の情報源です。
日本語のJetBrains関連情報
JetBrains関連情報(株式会社サムライズム)
- JetBrains日本総代理店 株式会社サムライズム様による英語版公式サイトの抄訳および独自の解説記事です。製品のアクティベーションや組織でのライセンスの管理、ライセンスサーバの導入など、主にライセンス管理や運用でつまずきやすいポイントを公式サイトの翻訳にとどまらず加筆修正を加え詳しく説明しています。JetBrains IDEテクニックでは、IDEの便利な使い方が短時間の動画で解説されています。
その他(ブログや技術情報サイト)
IDE名+技術トピック(例えば “phpstorm docker”)等でインターネット検索いただくと、日本語の有用な記事が見つかると思いますが、まとまった情報源として以下のサイトなども参考になるのではと思います。
- IntelliJ IDEAをもっと便利で使いやすく! つまずきがちな設定や、便利な機能を細かに解説します。(エンジニアHub)今井 勝信(@masanobuimai)さんの解説記事です。インストールから環境設定、様々なTips等、IntelliJ IDEAでJava開発を始める人にとって有用な情報がわかりやすくまとめられています。
- はてなブックマーク ”JetBrains”などのキーワードで検索してみて、どのサイトが多くブックマークされているか知ることができます。
- Qiita IDE名で検索すると沢山の記事が見つかります。わたしもJetBrainsの英語のブログやサポート記事を参考にCLion+Makefileの記事やRubyMine+Docker Composeでのデバッガ設定の記事を書いてみました。
- Zenn こちらもIDE名で検索すると沢山の記事(Articles, Books, Scraps に分かれているので注意)が見つかります。RubyMine 入門 等の詳細な情報もあります。
日本語の書籍
IntelliJ IDEAハンズオン――基本操作からプロジェクト管理までマスター
- 後述するJetBrains製品トレーニングの元にもなってる日本語書籍です。JetBrains日本総代理店である株式会社サムライズム社長の山本裕介さん(@yusuke)と、IntelliJの事なら何でも知ご存知の今井 勝信さん(@masanobuimai)共著で、IntelliJ IDEAを普段から使いこなしているお二方ならでは情報が得られる入門書であると思います。
Android Studio本格活用バイブル~効率的にコーディングするための使い方
- こちらはAndroid Studioの書籍ですが、Android StudioのベースになっているIntelliJでも使える機能も沢山紹介されています。@masanobuimaiさんしか知らないような設定が500ページ以上にわたり丁寧に解説してあるので、電子書籍で購入して、知りたいトピックを重点的にマスターするように使うのが良いのではと思います。
- IntelliJ IDEA 2019.2をベースにした比較的新しい書籍です。著者の横田一輝さんはEclipseやAndroid Studioにも同様の書籍を執筆されており、それらの書籍を読んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。インストールの手順の説明の中で、
Pleiades日本語化プラグインの導入について解説しており日本語化された環境で機能を一通り学びたい方にとっては良いのではと思います(JetBrainsから日本語言語パックが正式リリースされたため現在は Pleiades日本語化プラグインの利用は非推奨となりました)。また、デバッグやリファクタリング、テスト等のIntelliJの機能解説の前に、なぜそれが必要なのか解説があり、新入社員研修やプログラミング初心者を意識した内容となっているのも特徴的であると思います。
- Java のスキルアップのための書籍ですが、上記で紹介している書籍の中では最新の IntelliJ IDEA 2021.3.1 をベースとした操作が解説されています。これから IntelliJ IDEA で Java 開発を行う開発者の皆様にとっては、Java だけでなく開発を支援する強力な IDE の活用方法も学べるベストな日本語書籍です。
トレーニング
- 株式会社サムライズム様によるトレーニングです。前述の「IntelliJ IDEAハンズオン」の著者の一人でもある社長の山本さん(@yusuke)直伝のハンズオン形式で、便利なショートカットやプラグインの利用方法を学ぶことができるので、IntelliJ IDEAやその他IDE製品の脱初級者を目指す方、効率的に使いこなしたい方に是非受けていただきたいトレーニングです。
- また、ご要望に応じてお客様オフィスでのオンサイト、またはオンラインで個別にトレーニングを実施可能であるとのことです。ご興味がある方はsales@samuraism.comまでお問い合わせください。
- 2019年6月より株式会社カサレアル様のJava研修にてIntelliJ IDEAが正式採用されています(プレスリリース:「カサレアル、JetBrainsとトレーニングパートナー契約を締結」)。クラスルーム形式のJava研修では最新Java関連技術をモダンな開発環境 で学べるだけでなく、学んだ内容を復習し現場に適用できるよう、ライセンスをお持ちでないお客様向けにIntelliJ IDEA Ultimateの試用ライセンスの提供も開始しています。また、モダンな開発環境に合わせた新入社員研修でもIntelliJ IDEAをご利用いただいております(「2019/06/03 – JJUG会長と一緒に考えたSpring Boot x JavaScript x IntelliJ x アジャイルというモダンな新人研修を今まさにやっている話」)。
Udemy
2022年2月現在、IntelliJ 関連では以下の日本語コースが利用できるようです。動画でまとまった内容を学習したい方にとっては便利でしょう。
- IntelliJ ではじめる Spring Boot:課題管理アプリを作って学ぶWebアプリケーション開発の基礎
- 実践 IntelliJ:高速な Java 開発を実現するための実践的なテクニックを学ぼう
- オンライン学習サイトSchoo(スクー)上で利用可能な、株式会社カサレアル様によるオンライントレーニングです。利用のためには、Schooの会員登録と980円 /月のプレミアムプラン契約が必要です。3時間でIntelliJ IDEAの代表的な機能を知ることができるので、日本語の説明の動画を見ながらIntelliJ の初歩をマスターしたい方におすすめです。途中でデバッガーが止まらないというハプニングもありますが、講師の王子先生がしみじみ語ってくれる様子が面白く飽きないです。
まとめ
公式サポートサイトの使い方から、各種日本語情報源まで紹介させていただきました。ユーザの皆さん発信の日本語による情報発信、JetBrainsとして非常にありがたく思います。今後も継続的に情報源のアップデートをしていきたいと思いますので、皆さんのオススメ等あれば共有してください!