YouTrack 2019.3の新機能
JetBrainsの課題管理ソフトウェアYouTrack 2019.3がリリースされています!最新バージョンには、YouTrackのエクスペリエンスのあらゆる側面における新機能と改善がたっぷり含まれています。
主な変更点は、パフォーマンスと外観の両面の大幅な強化、新しいサイドバーやツールバー、ダークモードやその他が盛り込まれた改良された新しい課題リスト、さらに、ダッシュボードとプロジェクトページ用の新しいIssue Activity Feedウィジェット、MarkdownでのHTMLサポートおよび問題と添付ファイルを効率的に処理するためのその他の改善、追加のバージョン管理システムとの統合を追加しました。
新しい言語オプションとして、簡体字中国語、ヘブライ語、ハンガリー語、および韓国語のコミュニティによるローカライズを可能にしました。 レポートのナビゲーションが改善され、かんばんボードは自動的に新しい問題を追加できるようになりました。 プロジェクトのライフサイクルを管理するための新たな方法およびその他の改善点が導入されました。
再設計された課題リスト
元々実験的な機能として利用可能だった新しい課題リストは、ついに全ユーザーに公開されました! ダークテーマに切り替えたり、更新された折りたたみ可能なサイドバーとツールバーを使用したり、検索バーのすぐ下から課題をフィルタリングできるようになりました。 課題リストに表示するフィールドを選択し、アクションを使用してすべての課題に対してコマンドを同時に選択および適用できるようになりました。 このリストは、さまざまな画面とウィンドウのサイズによりよく適用できるため、お使いのデバイスで見た目とパフォーマンスが向上します。
あなた専用のダッシュボードとプロジェクトページ:Issue Activity Feed(課題アクティビティフィード)ウィジェット
便利でかつカスタマイズ可能なこのウィジェットを使用すると、関与している課題やプロジェクトで最近何が起こっているかを追跡できます。 ダッシュボードまたはプロジェクトに追加できるアクティビティフィードとして機能し、様々な使い方ができます。
パーソナルダッシュボード
Issue Activity Feedウィジェットをダッシュボードに追加して、プロジェクト内で現在何が行われているかのリアルタイムの概要を確認できます。 表示するプロジェクト、課題、および変更を選択してフィルタリングできます。 基本的に、Issue Activity Feedは、追跡しているYouTrack課題に変更が加えられたときに受け取るメール通知の代わりとして使用できます。 もう1つのオプションは、ウィジェットを使用して全アクションのフィードを表示することです。これによりプロジェクト全体を鳥瞰図で確認できます。
ウィジェット追加の手順の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。
プロジェクトページ
プロジェクトの管理者は、Issue Activity Feedウィジェットを使用して、プロジェクトのランディングページに有意義なコンテンツを追加できます。 例えば、Hubのプロジェクトページに追加された1つまたは2つのアクティビティウィジェットを使用して、新しい課題または/および解決された課題をフィルタリングすると、ユーザーはプロジェクトの現在の状態を確認できるようになります。
課題の表示フォーマットの表現をより豊かに:MarkdownでのHTMLサポート、簡素化された添付ファイル、およびコードブロック
HTMLサポートを有効にしました。これにより、課題を記述する際にMarkdownをさらに活用できます。 課題内容をHTML形式にし、折りたたみ可能なブロック、カスタムテキスト色、テーブルセルの改行などを利用して課題の説明、コメント、テキストフィールドを強化できるようになりました。
Markdownで囲まれたコードブロックの外観を改善しました。 指定された言語のコードブロックには、該当コードの言語タグと行番号が表示されます。 テキストとして指定されたブロックは、シンタックスハイライトなしで等幅フォントで表示されます。
さらに、課題に添付されたファイルへのリンクを追加できるようになりました。 他のユーザーにどの添付ファイルを話題にしているのかを推測させるのではなく、添付ファイルを直接指し示すことができます。 課題に添付されているファイルは、URLを使用して共有できます。
バージョン管理システム:新たなVCS統合
YouTrackプロジェクトをBitbucket Server、GogsまたはGitesのインストール環境でホストされているリポジトリにリンクできるようになりました。
TeamCityとの統合設定で、ユーザー名とパスワードの代わりに認証用のトークンを設定できるようになりました。 今後は統合設定に個人のパスワードを保存する必要がなくなり、統合を中断することなく自由にパスワードを更新することができるようになりました。
英語話者以外のユーザー向け:新しいコミュニティベースのローカリゼーション
簡体字中国語、ヘブライ語、ハンガリー語、および韓国語という4つの言語に対して、コミュニティベースのローカライズがサポートされ、試すことができるようになりました。弊社のコミュニティは、これらの言語でYouTrackを使い、翻訳の追加を進めています。 言うまでもなく、皆様からのご協力は大歓迎です! この言語オプションは、全体またはユーザー環境設定ごとに利用できます。
これらの言語やその他の世界の全ての言語に対応できるまでの道程は長いので、ご興味がある方は、ぜひローカライズの取り組みに参加してコミュニティを支援して頂けると助かります。
レポート:ナビゲーションの改善
Reports(レポート)ページでは、すべてのお気に入りレポートにワンクリックでアクセスし、使用していないレポートを非表示にできる最新のサイドバーを導入しました。
課題リストからのレポート作成方法が改善されました。全てのレポートを、ページの上にあるメインナビゲーションパネルに移動させました。
かんばんボード:新しい課題の自動追加
新しい課題を自動的に追加するオプションを、スプリントを使用しないアジャイルボードで使用できるようになりました。 これにより、かんばん方式のフローで課題を管理したいチームがYouTrackを用いて、一箇所ですべての課題を管理できるようになります。
進化していくプロジェクト向け:新しいライフサイクル管理
プロジェクトは進化および成長しますが、プロジェクト名、チケットのプレフィックス(一般にプロジェクトIDと呼ばれる)、またはその両方を自由に変更できるようになりました。 この変更によりプロジェクトや課題への内部および外部リンクが破損することはありません。
YouTrackが、ある特定のプロジェクトにおいて、課題IDプレフィックスとして使用されていたIDの一覧を保存するようになりました。 プロジェクトでIDを変更すると、プロジェクト内の課題IDも更新されます。 プロジェクトの履歴IDを使用する課題への外部リンクは、現在のプロジェクトIDを使用する課題にリダイレクトされます。
さらに、フィールドの値のデータをバージョンごとにアーカイブするオプションが、列挙型を保存するフィールドに対しても拡張されました。 大量の課題に不要な更新を適用することなく、使用する必要がなくなった値を廃止できます。
そして最後に
YouTrackには、最新のJavaベンダーセキュリティパッチがすべて適用されたJava SE 11が付属しています。 もはやJava 8には依存していません。
フィードバックも大歓迎です!全ての最新機能は日本語版オンラインヘルプでも説明されています。質問や問題があった場合、弊社にお問い合わせください。いつでも手伝います(英語にお困りの方は日本語営業窓口にご相談ください)!
また、まだYouTrackをお試しになっていない方はこちらからどうぞ。クラウドでもオンプレミスでも無料で使い始めることができます。
YouTrackチームより
[原文] Original post in English is written by Elena Pishkova