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JetBrains AI Assistant 2024.2: コード補完の改善、よりスマートなチャット、追加の AI 機能

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バージョン 2024.2 のJetBrains IDE では新しく改善された AI Assistant が登場しました。エディターでコーディングを行う際の UX の強化、Git の競合を解決するための AI 機能、ターミナル内でのコード生成、新しいカスタマイズ可能なプロンプト、テスト生成の改善など、Java、Kotlin、Python 向けのよりスマートかつ高速な AI 補完が搭載されています。

AI Assistant をまだ活用していませんか? 

最新の機能強化を体験するには、必要なバージョン 2024.2 の JetBrains IDE でプロジェクトを開き、右のツールバーにある AI アイコン をクリックしてインストールを開始し、手順に従って AI を有効にしてください。 

2024.2 以降は CLion や Rider を含む任意の IDE で行全体コード補完 (FLCC) に対応したローカルで動作する無料の AI 補完機能を体験することもできます。行全体コード補完の詳細については、こちらのブログ記事をお読みください。 

より高速でスマートなクラウドコード補完

このリリースの主な焦点の 1 つは、JetBrains IDE での AI コード補完のユーザーエクスペリエンスを向上することでした。 その方針に従って以下のような大きな進歩を遂げました。

Python、Java、Kotlin 向けの JetBrains 独自のコード補完モデル

品質を大幅に改善し、Java、Kotlin、Python のコード補完の遅延を減らしました。 これらの機能強化には JetBrains の社内でトレーニングされた大規模言語モデルが使用されています。 クラウド補完を呼び出せる場所を拡張して多様な使用シナリオに対応できるようにすると同時に、接尾辞の照合を改善することで予測されたコードスニペットで既存のコードを正しく補完できるようにしました。

提案されたコードの構文ハイライト

インラインコード補完の提案に構文ハイライトが追加され、提案されたコードが読みやすくなりました。

コード提案の段階的な承認

提案のレビュー作業を楽にするため、単一行の提案を複数行のコード提案を受け入れた後にのみ表示するようにしました。これにより、コードを段階的にレビューして承認できるようになりました。 提案された行全体を承認したくない場合は、キャレットを後続の単語に移動するのに普段使用しているショートカット (Windows の場合は Ctrl+→、macOS の場合は ⌥→) を使用して単語ごとに承認することができます。

すべての使用可能なコード補完タイプをスムーズに操作

AI によるコード補完機能を IDE のワークフローにより適切に統合するため、UX を改善しました。 この改善には複数行補完での UX の改良のほか、基本的な IDE 補完と共に提案を表示する機能が含まれます。

エディター内コード生成の強化

この最新アップデートでは JetBrains IDE での AI コード生成の操作感が改善されています。 従来は生成されたコードが新規タブで開いていましたが、 これをエディタータブで直接開くようにしました。これにより、生成されたコンテンツを即座にレビューできるようになりました。 ⌘\ (macOS の場合) または Ctrl+\ (Windows と Linux の場合) のショートカットを使用して、お試しください。

AI チャットがよりスマートに

GPT-4o のサポート

この新しいリリースでは AI Assistant が最新の GPT-4o モデルをサポートするようになり、エラーの検出と説明、コードの説明、リファクタリングなど、AI Assistant のチャット関連機能がさらに強化されています。

チャットの参照とコマンド

AI Assistant のチャットの使い勝手を強化するため、チャットの参照とコマンドを導入してより詳細にコンテキストを管理できるようにしました。 あらゆるシンボルを参照してクエリのコンテキストをすばやく示すことで、より正確な回答を取得できるようになりました。 特定のファイルやコミットされていないローカルの変更についても簡単にメンションできます。 サポート対象のコマンドには /explain と /refactor があり、チャットで質問を入力しなくてもすばやく説明を取得したり、選択したコードをリファクタリングしたりできます。

新機能: AI による VCS 競合のマージ

複数のコントリビューターがコードベースの同じ部分を変更している場合、変更をプルしようとすると競合が発生する可能性があります。 将来的な問題の発生を防ぐため、JetBrains IDE でこのような競合をレビューして解決するためのツールを提供するようにしました。 バージョン 2024.2 からは Git 競合の解決モーダルダイアログに競合のマージを支援する AI 機能が導入されています。 AI が作業を終えた後はマージされた結果を確認し、すべてを承認するか、個別に変更を取り消すことができます。

新機能: 新しいターミナルでの AI によるコマンド生成

新しい Terminal(ターミナル)ツールウィンドウでは AI を使ってコマンドを IDE 内に直接生成できます。 この統合によって集中力を維持しながらコマンドラインのタスクを効率的に完了できるようになり、全体的なワークフローが改善されます。

AI Assistant によるユニットテスト生成の強化

バージョン 2024.2 以降の Generate Unit Tests(ユニットテストの生成)アクションはメソッドだけでなく、クラスに対しても呼び出すことができます。 クラスに複数のメソッドがある場合は、AI がテストに最適なメソッドを自動的に選択します。 この最新アップデートでは、ユニットテスト生成のカスタマイズオプションも追加されています。 

カスタマイズ可能なユニットテストのガイドライン

ユーザーは AI Assistant の Prompt Library(プロンプトライブラリ)でテスト生成プロンプトをカスタマイズし、独自のユニットテストのガイドラインを設定できます。 これにより、Java、Kotlin、JavaScript、Go、Python、PHP、Ruby の具体的なテストルールを追加することができます。

既存テストへのテストケースの追加

AI Assistant が Java と Kotlin の既存テストファイルへの新しいテストケースの追加をサポートするようになったことで、AI を使用して新しいテストを生成できるようになりました。

ドキュメント生成のカスタムプロンプト 

JetBrains IDE の最新アップデートでは、カスタマイズ可能なドキュメント生成プロンプトが導入されています。 この機能はモデルによって選択したコード要素のドキュメントを生成し、直接挿入できるようにするものです。 ユーザーが複数の異なるプログラミング言語の生成ドキュメントに必要とされる内容を定義し、Java 用の Javadoc などのさまざまな形式を指定できるようになりました。これにより、ドキュメントを希望するスタイルや標準に確実に準拠させることができます。

自然言語の設定

Settings(設定)で AI チャットとの対話に使用する言語を指定できるようになりました。 Natural Language(自然言語)設定を有効にすると、現在のチャットのコンテキストが更新され、その後 AI が生成するすべての回答がユーザーが選択した言語で提供されるようになります。日本語環境での設定例はこちらのブログ記事をご覧ください。

データベース操作での AI の使用

この新しいリリースでは、JetBrains IDE 内でさまざまなデータベース固有の機能が導入されています。 これらの機能はバンドルの Database Tools and SQL プラグインを使用することで、DataGrip やお好みの JetBrains IDE で試すことができます。

テーブル変更時の AI Assistant サポート

AI Assistant がデータベース固有のテーブルのパラメーターの変更を支援できるようになりました。 Modify(変更)ダイアログで自分の要件に合ったテーブルの変更を AI Assistant に依頼できます。 AI Assistant がリクエストした SQL コードを生成すると、そのコードをダイアログのプレビューペインでレビューして変更を適用できるようになります。

SQL の問題の説明と修正


DataGrip のコードインスペクションは SQL クエリを実行する前にさまざまな問題を検出し、事前に定義された重要度レベルに従って分類します。

最新アップデートでは、AI を統合して SQL の問題をより適切に理解して解決できるようにしています。 重要度レベルが Weak warning(弱い警告)よりも高い問題については、AI Assistant によって説明と修正が提供されます。 より適切なコンテキストを提供してより正確な提案を得るため、 データベーススキーマを添付することもできます。

AI Enterprise: 組織の生産性向上

組織規模で生産性を最大化したいですか? AI Enterprise は JetBrains IDE Services の一部としてオンプレミスで動作するため、組織のインフラストラクチャ内でデータと AI 操作を完全に管理できます。 AI の使用統計とレポートも提供しているため、開発チーム全体での AI ツールの活用状況に関するインサイトを得ることができます。 AI Enterprise の詳細についてはこちらをご覧ください。

Grazie によるライティングの向上。Grazie が AI Pro サブスクリプションプランに含まれるようになりました

テック産業従事者向けの AI 作文支援ツールである Grazie が AI Pro サブスクリプションプランに含まれるようになりました。 Grazie を使用して即時校正、インラインテキスト補完、要約、翻訳、言い換えなどの機能を使用して自分の考えを明確で分かりやすい文章に変換できます。

Grazie を JetBrains IDE のプラグインおよびブラウザーの拡張機能として使用できるようになりました。 無料バージョンもありますが、AI Pro の契約者は Grazie の全 AI 機能一式の使用量を使用できます。この使用量は基本使用量の 500 倍であり、毎週補充されます。

AI Assistant をお試しになり、フィードバックをお寄せください

AI Assistant の主な機能の詳細については、こちらでご覧いただけます。 しかしながら、AI Assistant の機能を知るには自分で試してみるのが一番です。

いつものように、皆さんのフィードバックを楽しみにお待ちしています! AI Assistant ツールウィンドウにある Share your feedback(フィードバックをお寄せください)リンクから、または YouTrack で機能リクエストかバグ報告を提出してご感想をお聞かせください。

Happy Developing!

オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:

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