JetBrains IDE および .NET ツール 2021.2 のリリースサマリー
8 月といえば、JetBrains の IDE スイートならびに .NET 開発用ツールのアップデートがたくさんリリースされる月です。 今年も例外ではありません。新しい 2021.2 アップデートには数多くの新機能や改善が加えられました。
各リリースについてお読みいただき、それぞれの内容を詳しくご確認ください。 いつものことですが、最新バージョンへのアップデートは、Toolbox App を利用いただくか、ツールから直接、または jetbrains.com からダウンロードしていただけます。
ペアプログラミングと共同コーディングに便利な JetBrains ツール Code With Me は今回で 2 度目のメジャーリリースを迎えました。待望の機能がいくつか導入されています。
- 画面共有機能の追加。
- 元に戻す機能の改良。
- 特定の開いているポートを参加者と共有する機能の追加。 つまり、ホストが特定のポートでアプリケーションを実行すると、そのホストのゲストは自分のマシンのローカルホスト経由で同アプリケーションにアクセスできます。
WebStorm 2021.2 は、保存時にブラウザーのページをリロードする機能から require() の自動インポート、React の useState フックに対応した Rename リファクタリング、private npm パッケージの補完、ユーザービリティの改善まで、新しい機能や改善が目白押しです。
CLion 2021.2 は、Lifetime Safety 静的解析を用いることによりコードを C++ でよく見られる安全性の問題から保護し、CMake Build Presets へのサポートを追加してビルド構成を簡素化、さらには GNU Autotools プロジェクトを自動的にロードするようになりました。また 3 つの主なプラットフォームすべてにおいてデバッガーの機能も大幅に改善されています。
DataGrip 2021.2 には DDL データソースを操作するための新しいオプションや、改良されたダイアグラム、ローカル履歴での検索機能などが導入されています。
IntelliJ IDEA 2021.2 では Java プロジェクトを対象としたプロジェクト全体で実行できる解析機能や変更内容の保存時にトリガーできる新しいアクション、Maven と Gradle の依存関係を管理するための新しい UI など、多くの改善が施されています。
PhpStorm 2021.2 には PHP のジェネリックに対する暫定的なサポートや PHP 8.1 の列挙型、単一行 array shape、PHP コードの改善された自動フォーマット機能、新しいインスペクションおよびリファクタリングが導入されています。
.NET ツール & VS 拡張機能 2021.2
ReSharper と Rider 2021.2 では、C# と null 許容参照型を対象にクイックフィックスを提案する新しいインスペクションが提供されているほか、手書きのコードファイルで使用できる多数の機能がソース生成ファイルでも利用できるようになりました。 Rider では、ウェブ開発者向けに ASP.NET Core Endpoints と Blazor WebAssembly でのデバッグに対するサポートが導入されました。 dotCover のバージョン 2021.2 ではカバレッジのパフォーマンスが改善された一方で、dotTrace 2021.2 では Windows でネイティブプロファイリングができるようになり、dotMemory 2021.2 ではメモリの割り当てがより的確に分析されるようになりました。 ReSharper C++ 2021.2 には新しい Inline Function リファクタリング、型変換のヒント、そしてクイックフィックスとペアにしたイミュータビリティインスペクションとコードを最新化するためのインスペクションが数多く導入されました。
RubyMine 2021.2 には Ruby および RBS で作業を行うための新しい機能や、よりスマートになったコード補完、検索機能およびリファクタリング、エディターの改善、VCS のサポート、デバッガーなどが追加されました。
GoLand 2021.2 では go list の動作を制御できるようになり、変更を加えた後に go.mod ファイルを手動でリロードしたり、gofmt とデフォルトのビルトインフォーマッターを 1 つずつ実行したりもできるようになりました。 また、/go:build 行を即座にファイルの先頭行に移動したり (新しい構文で必要とされます)、スライスを配列ポインターへ変換するなど、Go 1.17 の新機能をご利用いただけます。
PyCharm 2021.2 では、パターンマッチングや共用体型の新しい構文など、Python 3.10 で提供される主な機能に対するサポートが一部導入されています。 こうした言語構造においてコード補完のフォーマット、インスペクション、使用が可能なほか、PyCharm が提供するその他すべてのコーディング支援機能もご利用いただけます! Python を使った共同開発を改善するため、ゲストもホストも使用できる Python コンソールのサポートを追加しました。
AppCode 2021.2 Swift 5.4 のサポート、ドキュメントタグとコードステートメントの補完、Swift 対応の Call Hierarchy、デバッガーの改良、AppCode 用 Kotlin Multiplatform Mobile プラグインなどが追加されました!
Test Automation Kit(テストオートメーションキット)の 2021.2 アップデートもこちらにご紹介しておきます。
- 新しい Test Data プラグインを使うとテストデータを複数の型で生成できる。
- Test Management プラグインは Java と Kotlin に加え、Python もサポート。
- Selenium UI Testing Plugin は、JVM/Python の Selenium ライブラリを使用した UI オートメーションに対する高度なサポートを提供。
今回はこれで以上です。 コーディングをお楽しみください!
JetBrains チーム一同より
オリジナルブログ投稿(英語)の作者: