アップデートの準備はできましたか？ JetBrains コーディングツールの 2023.3 バージョンがリリースされました！
今年最後のリリースには開発者エクスペリエンスをさらに飛躍的に向上させる多数の新機能が搭載されています。 以下の JetBrains デスクトップツールのアップデート概要を詳しくご覧ください。
JetBrains AI の紹介
自分以外の誰がプロジェクトをよく理解していると思いますか？ あなたが使っている IDE です！ AI Assistant はコンテキストを非常によく理解しているため、大いに役立つ機能です。
JetBrains IDE の生産性を向上させる多数の新機能と改善が盛り込まれた JetBrains AI Assistant が一般公開されました。
公式 YouTube チャンネルで JetBrains AI のリリースイベントの録画をご覧になり、制作者自身による JetBrains AI と AI Assistant の説明をお聞きください。
JetBrains 開発環境（IDE）製品: コードの力で 実現する。
JetBrains IDE の 2023.3 バージョンはユーザーのコーディングエクスペリエンスの合理化、バージョン管理システムのサポート改善、ウェブ開発機能の更新、およびその他多くの製品固有の機能を提供します。 ほとんどの IDE で以下の機能強化が行われています。
- 新しい Speed Search（スピード検索）のショートカット、メインツールバーを非表示にする機能、Default （デフォルト）ツールウィンドウレイアウトのオプションなど、ユーザーエクスペリエンスを強化する機能をいくつか追加しました。
- ウェブ開発に関して、
import typeステートメントを追加する際の整合性と合理性の向上を図る TypeScript の改善が行われています。 また、IDE に人気の Cypress および Playwright ウェブテストフレームワークのサポートも追加しました。
- オールインワンの差分ビューアーによって変更されたすべてのファイルを単一のスクロール可能なフレームに表示可能にすることで、より簡単に変更レビュープロセスを進められるようにしています。 このビューアーはほとんどの JetBrains IDE で GitLab、GitHub、および JetBrains Space レビューに対応しています。 GitLab 統合も GitLab スニペットのサポートによって強化されています。
これらは全般的な改善に過ぎません。各製品には固有の更新も行われています。 より詳しい情報は、お使いの各 JetBrains 製品の概要と新機能のページをご覧ください。
IntelliJ IDEA 2023.3 では最新の Java 21 機能が包括的にサポートされており、Kotlin 開発と Scala 開発に関連する有益な更新と Run to Cursor （カーソル位置まで実行）インレイオプションを追加によるデバッグワークフローの強化が行われています。 IntelliJ IDEA Ultimate では初期状態でシームレスに Kubernetes 開発に着手できるようになり、Dev Container の拡張サポートが提供され、HTTP クライアントに多数の改善が行われています。
PyCharm 2023.3 ではディープラーニングの活用によってデータをマシン上に維持したままマルチトークンコードの候補を提案する Full Line Code Completion という機能が導入されています。 PyCharm には新しい Python 3.12 機能のフルサポート、Django テンプレートのライブプレビュー、ビュー、モデル、およびモデルの admin クラスを管理するための Django Structure（Django 構造）ツールウィンドウも追加されています。 データサイエンティスト向けに DataFrame の新しい UI を使用して余計なコーディングを行うことなくデータを簡単に並べ替え、表示、解析できるようにしています。
CLion 2023.3 ではMeson の追加と Bazel サポートの改善により、サポートされるプロジェクトの種類が拡大されています。 Assembly（アセンブリ）ビューなどの新機能やメモリリークチェッカーによるコード解析の強化により、コードをさらに掘り下げられるようになっています。 また、組み込み開発者は新たに導入されたデバイスツリーファイルのサポートを活用できます。
GoLand 2023.3 にはいくつかの重要な追加機能があります。 Dev Container が正式にサポートされるようになりました。 現時点では機能セットに取り組んでおり、Dev Container のサポートを活発に開発している最中であるため、「ベータ」のタグが付いています。 新しいリリースにはコードの折りたたみスタイルに対する大規模な更新など、Go 開発向けの多様な機能が追加されています。 また、スライス式のヒントやカスタム printf 系関数のコードインサイトなど、複数の生産性ヒント、リファクタリング、およびクイックフィックスも追加されています。 GoLand 2023.3 では Docker と Kubernetes の統合に関する更新、VCS に関する更新、およびウェブ開発に関する調整も行われています。
DataGrip 2023.3 ではシームレスなノーコードデータ可視化を可能にする Lets-Plot ライブラリが統合されています。 このリリースではデータを複数のターゲットにインポートして同時に複数の内容を編集できる新しいインポート機能も導入されています。 DataGrip ではデータエディターの柔軟性が強化され、ユーザーが数値データの小数点と桁区切り記号を指定できるようになりました。 2023.3 バージョンにはさまざまなデータベースのイントロスペクションに関する多数の更新が含まれています。 また、待望の DynamoDB のサポートも提供されるようになりました。
WebStorm 2023.3 では Angular のサポートが更新され、厳格なテンプレートタイプチェックの改善が行われ、シグナルの処理と Angular 17 の制御フロー構文のサポートが追加されています。 このリリースでは Vue 3 の defineSlots に対応した新しい補完と Rename（名前の変更）リファクタリングオプションに加えて、Svelte の TypeScript プラグインの組み込みサポートが提供されています。 さらに、Cypress および Playwright テストフレームワークのサポートとネイティブ Node.js テストランナーの初期サポートが導入されています。
PhpStorm 2023.3 では最近発表された PHP 8.3 のサポートなど、PHP 開発エクスペリエンスを改善する多数の修正が行われています。 「ようこそ」画面から新規プロジェクトを直接作成しやすくした Symfony 用の組み込みプロジェクトイニシャライザー、IDE による QueryBuilder での Doctrine Query Language のフルサポート、Doctrine と Symfony のアノテーションからアトリビュートへの変換などが追加されています。
DataSpell 2023.3 では有名なデータ変換フレームワークである dbt Core のサポートが導入されています。 SQL セル機能の追加により、Jupyter ノートブックと SQL の連携が大幅に強化されています。 列データの統計をデータ分布ヒストグラムと共にテーブルに直接表示できるようになったため、データをこれまでになく簡単に理解できるようになっています。 DataSpell テーブルで複数列を並べ替えできるようになりました。 さらにはテーブルの新しい Chart View（チャートビュー）により、わずか数回のクリックで素早く簡単にデータを可視化できるようになりました。
RubyMine 2023.3 では Markdown ファイルと ERB ファイルのインデックス作成処理の改善、メモリパフォーマンスの低下とフリーズを引き起こしていた問題の修正など、パフォーマンスに関する多数の更新が行われています。 分割構造の Rails アプリケーションに取り組んでいる開発者がコントローラー、ビュー、モデル、またはその他の基本的なアプリケーションファイルの場所に関係なくコードインサイト機能を最大限に活用できるようになりました。 RubyMine ではRails および Rails エンジンのカスタムパスの作成が可能になりました。 一般的なライブラリとテクノロジーのサポートが拡張され、サーバーモードで自動的に RuboCop を実行する機能、Brakeman コードインスペクション、rspec-parameterized gem によるパラメーター化されたテーブルの仕様の操作などが可能になっています。
Rider 2023.3 には最新の C#12 の機能を含め、.NET 8 SDK のサポートが追加されています。 このリリースバージョンでは複数のプロジェクトを実行する際のエクスペリエンスの改善、予測デバッグモード、型依存関係ダイアグラムのサポート、ユニットテストの作成と移動操作を簡単に行う機能も追加されています。 最後に、特にゲームとウェブ開発を対象にした一連の UX/UI 改善と作業の効率性に関する多数の更新が行われています。
.NET ツールおよび VS 拡張機能
ReSharper 2023.3 ではプライマリコンストラクター、あらゆる型を参照するエイリアスディレクティブ、コレクション式、インターセプターなど、C# 12 の最新機能のサポートを提供しています。 まったく新しいエンティティ関係ダイアグラムと Entity Framework 関連の問題に対応したインスペクションも含まれています。 パフォーマンス関連では、バックグラウンドでのコード解析の最適化やコード解析に割り当てられるリソース量の制御機能など大規模な改善がいくつか行われています。
ReSharper C++ 2023.3 では新しい組み込みの文法スペルチェッカー、非アクティブなコード用のコード補完と使用箇所の検索、HLSL および Unreal Engine のサポートの更新などが導入されています。 新しい一連の C および C++ 言語機能に加えて、最新のリリースには新しい Clang 組み込み関数のサポートなど、ReSharper C++ がクロスプラットフォームコードでより適切に動作するようにするためのさまざまな改善も行われています。
dotTrace 2023.3 では Timeline（タイムライン）プロファイリングモードの構成が改善され、Source（ソース）ビューで直接パフォーマンスプロファイリングデータを表示する機能が追加され、ネイティブコード解析が改善されています。
Linux と macOS でスタンドアロン版の dotMemory 2023.3 を実行できるようになりました。 また、dotMemory 2023.3 では Linux のプロセスダンプをインポートし、それを通常のスナップショットとして解析できます。
2023.3 バージョンの dotCover コマンドラインツールがクロスプラットフォームのフレームワーク依存型 .NET ツールとして提供されるようになりました。
dotPeek 2023.3 では NuGet パッケージ、フォルダー、および .zip ファイルを比較する機能が追加され、アセンブリを比較するための追加オプションが提供されています。 Assembly Explorer（アセンブリエクスプローラー）で NuGet パッケージを参照する際、NuGet パッケージに含まれるすべてのファイルとフォルダー、および Win32 リソースノードをノード表示ツリーまたは Properties（プロパティ）ペインで表示できるようになりました。
コーディングツールを必ずアップデートしてください。 IDE のバージョン管理には、Toolbox App を使用するのがお勧めです。
いつも JetBrains のツールに信頼をお寄せいただきありがとうございます。 今後も便利で時間の節約に役立つ機能をさらに提供していきたいと思います。
JetBrains チーム一同より
オリジナル（英語）ブログ投稿記事の作者：
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