IntelliJ IDEA
IntelliJ IDEA – the Leading Java and Kotlin IDE, by JetBrains
IntelliJ IDEA 2021.3 EAP 4: リモート開発、Groovy 4 のサポートなど
IntelliJ IDEA 2021.3 EAP 4 がリリースされました! このビルドに追加された重要な新機能は、リモート開発のサポートです。 また、Groovy 4 対応とアクセシビリティの更新に加えて、その他の改善が施されています。
本バージョンは、当社 ウェブサイトか無料の Toolbox App からダウンロードできます。Ubuntu ユーザーの場合は snap を使用して取得できます。
それでは、アップデートの内容を見ていきましょう。
リモート開発
EAP 4 以降の IntelliJ IDEA はリモート開発のワークフローをサポートしています。 これにより、ソフトウェアエンジニアは IDE バックエンドが稼働するリモートマシンに簡単に接続し、そこにあるプロジェクトをローカルマシン上にあるかのようにシームレスに作業を行えるようになりました。
リモート開発のワークフローには以下のメリットがあります。
- どのマシンでも開発作業ができる。 ソフトウェア開発者の作業がローカルマシンの能力に制限されることはありません。また、リモートマシンのリソースを必要なだけ利用できます。
- 柔軟に環境を構成できる。 リモート開発環境は、ローカルマシンの構成から分離できます。 これにより、バージョンの競合を避けながら複数のワークスペースを操作できます。
- ソースコードがローカルマシンに保存されない。 リモート開発のワークフローに従って作業を行うと、ソースコードが開発者のマシンでホストされることはありません。 会社のデータは、社内で許可されているリポジトリに安全に保管されます。
- 場所を選ばず安全に作業できる。 リモート開発機能を使用すると、リモートマシンに安全に保管されているプロジェクトにどこからでもアクセスできるため、在宅勤務や出社を組み合わせたスケジュールが可能になります。
リモート開発モードを有効にする方法
リモート開発モードを有効にするには、すべてのリモートバックエンドのエントリポイントとして機能する新しいアプリケーション「JetBrains Gateway」を使用します。IDE をローカルマシンにインストールする必要はありません。
セットアップの詳しい手順は、ドキュメントを参照してください。
便利なリンク集:
- JetBrains Gateway のダウンロードリンクです ( dmg | exe | tar.gz)。
- 課題をフォローすると、リモート開発の最新情報を把握し、フィードバックを提供できます。
- 問題が発生した場合はサポートにお問い合わせください。
VCS
新しい「Changes」ツールウィンドウ
旧バージョンの IDE のダイアログでは、コミットデータまたはコミット間の差分が表示されていました。 この EAP からは、IntelliJ IDEA のエディターの左側にある「Changes」ツールウィンドウ内にこの情報が表示されるようになります。
Groovy 4
本格的なコードインサイト、機能インスペクション、インテンションアクションを含め、新たに Groovy 4 のサポートを開始しました。 switch 式や sealed 型のような機能もサポートされています。
アクセシビリティの更新
今後予定されている IntelliJ IDEA 2021.3 のリリースに向けて、アクセシビリティに関する複数の問題を解決してスクリーンリーダーモードでの操作をより快適にしました。 皆さまのご要望にお応えして、マウスホバー時に表示されていたツールウィンドウウィジェットのポップアップ [IDEA-27815] およびクイックドキュメントのポップアップ [IDEA-274143] を無効にしました。 Go to Declaration(宣言に移動)ダイアログ [IDEA-272536] を呼び出す際の問題も解決しています。
この EAP では、macOS におけるアクセシビリティのサポートも改善しています。 VoiceOver のフォーカスに関する複数の問題 [IDEA-273021] を解決したほか、スクリーンリーダーを使ってプロジェクトを作成できるようにしました [IDEA-185260]。
また、コーディング作業の邪魔にならないよう、音声付きのヘルプツールチップの数を減らしました。
Java
新しい Java のインスペクション
Java 16 以降を使用している場合、IDE で collect(toList()) を .toList() に置換するよう促されるようになりました。ただし、リストを誰も変更していない場合に限ります。 これにより、プログラムの正常な機能が維持されるほか、コードが簡潔になります。
また、collection.addAll(List.of(“x”)) を collection.add(x) に、map.putAll(Map.of(“a”, “b”)) を map.put(“a”, “b”) に置換してコードを単純化できるインスペクションもあります。
品質改善
- 「IDE のビルド/実行アクションを Gradle に委譲する」アクションが有効化される時に展開された WAR ファイルが生成されてしまう問題を修正しました。 [IDEA-176700]
- macOS でファイル選択ダイアログを表示中に発生する UI のフリーズを解消しました。 [IDEA-274712]
- 複数のタブが開いているときにタブが誤って閉じてしまう問題を修正しました。 [IDEA-274154]
- 集中モードで作業中にナビゲーションバーが無効状態を維持できない問題を修正しました。 [IDEA-278664]
- VM オプションを構成した後に変更内容が維持されない問題を修正しました。 [IDEA-278976]
今回お知らせする変更点と改善点は以上です。 また、上記に記載されていない他の課題にも対処しています。 詳しくは、リリースノートを参照してください。 アップデートに関するご意見は本ブログ記事のコメント欄からお寄せください。また、問題については JetBrains の課題トラッカーにご報告ください。
Happy Developing!
オリジナル(英語)ブログ投稿の作者: