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Fleet 1.19: AI を搭載した機能と容易化された rust-analyzer 、Python インタープリター、npm の構成

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Toolbox App で Fleet 1.19 のアップデートをダウンロードできるようになりました。 このアップデートは通常の改善と変更だけでなく、ある重要な追加機能を含んでいる特別なものです。

Fleet に AI を搭載した支援機能を追加しました! この最初の実装には、OpenAI API 経由で生成 AI を利用して動作するいくつかの新しい機能が含まれています。 Fleet はアーキテクチャと UX の両方で非常に多くの実験を重ねている製品であり、今回のアップデートについても皆さまからのご意見をお聞きしたいと考えています。

Fleet 1.19 では初期段階にある以下の AI 支援型機能をお試しいただけます。

  1. インライン AI プロンプト。任意のコードファイルで Cmd+./Ctrl+. を押すか ‘Generate Code’(コードの生成)を呼び出すだけで、必要な内容を記述できます。 Fleet AI が適切なコード箇所に最適なコードの挿入を試みます。コードを受け入れることも、再生成することもできます。
    Fleet 1.19: インライン AI プロンプト
  2. コミットメッセージの生成。 Fleet AI にユーザーが行った変更内容の説明を記述させた後、それをレビューしてコミットできます。 チームメイトをハッピーにしましょう!
    Fleet 1.19: コミットメッセージの生成
  3. コミットの説明。 コミットに重要な変更が含まれており、その内容を詳しく知りたいと思ったことはありませんか? Fleet AI Assistant が適切な説明を行ってくれます。
    Fleet 1.19: コミットの説明
  4. ドキュメントの生成。ドキュメントが必要となるコードがある場合は、ドキュメントを追加するか、Fleet AI にサポートを求めることができます。
    Fleet 1.19: ドキュメントの生成
  5. AI チャット。Fleet AI Assistant はプログラミング分野を得意としており、膨大な知識を有しています。 お試しください! Fleet には新しいタイプの AI チャットツールウィンドウが追加されており、チャットの内容を記録して後で確認することができます。
    Fleet 1.19: AI チャット
  6. コードの説明。コードは一目では分かりにくいことがあります。 Fleet はコードの理解を支援し、ユーザーがちょっとしたトリックを学べるようにします。 コードを選択して、‘Explain Code’(コードの説明)を呼び出してください。 Fleet が新しいチャットウィンドウを開き、そこに説明が表示されます。 必要に応じて追加の質問を行うこともできます。チャットは後で参照できるように保存されます。
    Fleet 1.19: コードの説明
  7. ターミナルでの支援。 思い出せないターミナルコマンドがありますか? ターミナルを開き、Cmd+./Ctrl+. を押せばアシスタントに質問できます。 IDE を閉じたり、--help の全文を読んだりする必要はありません。
    Fleet 1.19: ターミナルでの支援
  8. ターミナルへのコピー。Fleet AI Assistant からチャットの回答でシェルコマンドが提供された場合、そのコマンドをワンクリックでターミナルにコピーできます。 あとは Enter を押してコマンドを実行するだけです。
    Fleet 1.19: ターミナルへのコピー

その他多くの機能が今後のアップデートで追加される予定です!

今後の流れ

新機能をできる限り簡単にお試しいただけるよう、新しい JetBrains AI サービスへのプレビューアクセスを公開する予定です。 これは、製品ユーザーを別の大規模言語モデル(LLM)と透過的に関連付け、多くの JetBrains 製品に組み込まれた特定の AI 駆動型機能を有効にするための入口となるものです。 現在、JetBrains AI サービスは OpenAI と JetBrains が作成したいくつかのモデルをホストしており、今後さらに多くのモデルが統合される予定です。 近日中に IntelliJ ベース IDE と ReSharper もサポートされる予定です。

このアプローチにより、将来的により多くのモデルを柔軟に統合して最適な選択肢とモデルへのアクセスをユーザーに提供できるようにしています。 AI 駆動型機能はユーザーがすでに使用しているツールにネイティブに組み込む形で直接搭載されるため、必要な機能にアクセスするための時間と労力を節約することができます。 

JetBrains AI サービスはすべてのユーザーに直ちに提供されるわけではありません。 限られた数のユーザーにアクセスを提供し、人数が定員に達した時点で残りのユーザーは順番待ちリストに登録されます。 今後数週間にわたってユーザーを順次招待し、製品をお試しいただく予定です。

ユーザーのコードとデータの処理方法

私たちはユーザーのコードとデータの処理について透明性を確保することの重要性を理解しています。 JetBrains がユーザーデータの読み取りや保存を行ったり、それを使用して自社のモデルをトレーニングしたりすることはありません。Fleet は LLM モデルや Open AI などのサービスプロバイダーにデータを送信して結果を受信するという仕組みを採用しています。 Fleet はユーザーに入力を求めるほか、LLM にコンテキストを提供する目的でコード、ファイル形式、使用されているフレームワークなどの必要な追加情報を送信することがあります。 詳細については、JetBrains AI サービスの利用規約と弊社のプライバシーポリシーをお読みください。

新しい AI を搭載した支援機能を試す方法

Fleet 1.19 を起動すると、専用の AI チャットツールウィンドウが開きます。 このツールウィンドウから JetBrains AI サービスにログインする必要があります。 JetBrains Account でログインできますが、新しいアカウントを作成するのも簡単です。 ログインしたら、上記のすべての機能にアクセスできるようになります。

エディターで使用できる機能の他にも、Git 履歴のように UI のさまざまな部分で使用できる機能もあります。 Fleet では Actions(アクション)パレットで多数のアクションを検索して実行できることも忘れずに。 また、“AI Chats History”(AI チャット履歴)などの AI 支援型アクションもあります。 Fleet の機能をお試しになる際には星マーク✨にご注目ください。このマークは AI 支援型の機能とアクションであることを UI で示しています。

それだけではありません!

上記の機能をすぐにでも試したい!と思っていらっしゃるかもしれません。ですが、1.19 には他にもご紹介したい重要な変更が含まれています。

多数のご要望に応えて、npm と Node.js の実行構成を使用するオプションを追加しました。 この更新により、プロジェクトのビルド、テストの実行、その他の必要なタスクの実行するための手順が大幅に単純化されています。 npm または Node.js の構成がかなり簡単になっています。

Fleet 1.19: npm と Node.js の実行構成

検索結果を参照する際、プレビューで対応するテキストを見つけるのが困難であるというフィードバックをいただきました。 この問題は明るいハイライトを追加することで解決しました。 これにより、最も関連性の高い情報に的を絞るのが非常に楽になっています。

Fleet 1.19: 改善された検索結果のハイライト

Fleet 1.19では、rust-analyzer の設定を Fleet の settings.json ファイルに追加できる機能が実装されました。 rust-analyzer のマニュアルに記載されている項目をホームまたはプロジェクトの settings.json ファイルに追加することで、rust-analyzer をカスタマイズできます。

Fleet 1.19: Rust アナライザー

名前の変更、フォルダーの作成、コピーといったアクションやその他の変更をプロジェクトビューの折りたたまれたディレクトリノードで実行できるようになりました。 この機能強化によって皆さまの生産性が改善され、ワークフローが合理化されれば幸いです。

Fleet 1.19: 折りたたまれたディレクトリに対するアクション

Python のテスト作業を楽にするための新機能を追加しました。 最新のアップデートでは、targetType、サポートしているモジュール記述子、およびパスを設定できます。 複数のターゲットもサポートされるようになったため、特定の複数のファイルやディレクトリでよりスムーズにテストを実行できるようになっています。

Fleet 1.19: Python テストの改善

設定で複数の Python インタープリターを識別しやすくなりました。 この改善により、複数の Python インタープリターを一目で素早く識別して管理できるようになりました。

Fleet 1.19: 複数の Python インタープリターを識別可能

今回のアップデートは Fleet に多数の重要な機能改善を提供する大規模なものです。 ご満足いただければ幸いです! すべての変更内容は、リリースノート全文をご覧ください。

何か問題が発生した場合は課題トラッカーにご報告ください。また、今後の発表をお待ちください。

このアップデートをダウンロードするには、Toolbox App を確認してバージョン 1.19 をインストールしてください。

追伸: プラグインのサポートとプラグイン API は現在開発中です。 近日中に新しい情報をお届けできることを願っています。

JetBrains AI に関する FAQ

  1. AI を搭載した機能は IntelliJ ベース IDE と ReSharper で提供される予定ですか?
    はい。 更新情報をお待ちください。
  2. JetBrains IDE の AI Assistant の費用はどれくらいですか?
    現在、プレビュー段階の AI Assistant は無料でご利用いただけます。 ライセンスと価格体系については、後日お知らせします。
  3. JetBrains AI は具体的にどの LLM を使用していますか?
    すべてのサードパーティプロバイダーとそのモデルは、こちらの専用ページに掲載しています。 他にも JetBrains で作成されたモデルがあります。
  4. 順番待ちリストに登録されました。 どれくらいでアクセスできるようになりますか?
    JetBrains AI をお試しいただけるようになった時点ですぐにメールでお知らせします。 私たちはユーザーの皆様に確かなサービスを提供したいと考えています。 今後数か月以内に順番待ちリストに登録されているユーザーを順次招待する予定です。 具体的にアクセス可能になる日付はお伝えできませんのでご了承ください。

その他については、 IntelliJ ベース IDE 向けプラグインの FAQ ページもご覧ください。


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