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Kotlin Multiplatform のツールを備えた Fleet へようこそ

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Kotlin Multiplatform(KMP)はネイティブプログラミングのメリットを維持しながら複数のプラットフォーム間でコードを共有できる、JetBrains が開発したオープンソーステクノロジーです。 対応プラットフォームには iOS、Android、デスクトップ、ウェブなどがあります。

本日(11月 7日)、Fleet における Kotlin Multiplatform サポートのプレビューがリリースされました。これにより、Fleet における既存の広範な Kotlin サポートが強化され、マルチプラットフォームアプリケーションの開発が簡単になります。 iOS と macOS をターゲットにしている場合は、Xcode が必要となりますのでご注意ください。

はじめる

では、一部の機能を見てみましょう。

単純明快

マルチプラットフォームプロジェクトを開くと、Fleet がプロジェクトビルドファイルの宣言に従って Android や iOS プラットフォーム用の実行構成を自動的に作成します。 この構成は Android Virtual Device または iOS Simulator でアプリケーションを実行するために使用できます。

Fleet の Kotlin Multiplatform ツール一式: Android または iOS 用実行構成の自動生成

多言語対応プログラミング

Fleet は多言語対応の IDE であるため、マルチプラットフォームプロジェクトでネイティブコードを扱う際に別のエディターに切り替えたり、ユーザビリティを犠牲にしたりする必要はありません。 Swift コードを編集する際には Kotlin や Java と同様の豊富な機能を期待できるほか、Xcode プロジェクトもフルサポートされます。

Fleet の Kotlin Multiplatform ツール一式: 多言語対応プログラミング

コードナビゲーション

Fleet は Swift と Kotlin のクロス言語ナビゲーションをサポートしています。 たとえば、Kotlin 関数に対して Show Usages(使用箇所の表示)アクションを使用する場合、Swift コードからのすべての呼び出しが結果に表示されます。 一致する結果が 1 件のみの場合は、それに対応するファイルが表示されます。

Swift と Kotlin のクロス言語ナビゲーション

リファクタリング

Fleet でのリファクタリングもクロス言語対応です。 以下の例では、MainViewController 型に対して Rename(名前の変更)リファクタリングを使用すると、そのリファクタリングが Kotlin と Swift の両方のモジュールに適用されます。

Swift と Kotlin のクロス言語リファクタリング

デバッグ

Fleet でのデバッグもクロス言語対応です。 Swift コードにブレークポイントを設定し、その状況で値とコールスタックを表示したり、Kotlin 呼び出しをステップインしたりできます。必要に応じて処理を続行することも可能です。

Swift と Kotlin のクロス言語リファクタリング

単一の IDE

すでに気付いた方や経験した方もいらっしゃるかもしれませんが、Kotlin Multiplatform アプリケーションを作成する場合は複数の IDE を組み合わせて使用する必要があることもしばしばです。 モバイルをターゲットにする場合は今でも Android Studio と Xcode が必要です。 ただし、Fleet に関してはツールを切り替えずにアプリケーションを開発できる単体 IDE の提供を目標としています(Apple デバイスをターゲットにする場合は Xcode が必要となりますが、通常の作業には不要となる見込みです)。

価格モデル

プレビュー期間中は Kotlin Multiplatform ツールを含め、Fleet は無料のままとなります。 ツールのリリース後の価格モデルは Fleet 本体のモデルに連動する見込みです。 リリース日が近づいたら詳細をお知らせします。

IntelliJ IDEA と IntelliJ プラットフォームに対する JetBrains の約束

Fleet は Swift とすべての Kotlin サポートに IntelliJ のコード処理エンジンを使用しているため、今後も IntelliJ IDEA と IntelliJ プラットフォーム(したがって Android Studio も含む)での Kotlin のサポートを提供し続ける予定です。 また、IntelliJ IDEA で Kotlin を使用する開発者数が増え続けているため、このプラットフォームでのイノベーションとサポートが続くのは確実です。

とはいえ、IntelliJ IDEA のターゲットオーディエンスは今後も主に JVM をターゲットにしているサーバーサイド開発者となるでしょう。 IntelliJ IDEA と Android Studio で Kotlin Multiplatform プロジェクトを開いてナビゲーションとビルドを行うことは可能になりますが、プラットフォーム固有の実行構成や Compose Multiplatform 機能、マルチプラットフォーム開発を容易にするその他多くの機能は Fleet のみでサポートされるようになります。

開始手順

Kotlin Multiplatform の開発に着手し、JetBrains が手がけてきたすべての素晴らしい機能を試すには、JetBrains Toolbox App から Fleet の最新バージョンをインストールしてください。 Kotlin Multiplatform プロジェクトを作成するためのまったく新しいオンラインウェブウィザードも用意されています。

はじめてのアプリケーションを作成する手順を段階的に説明した Kotlin Multiplatform 開発用 Fleet チュートリアルをぜひご覧ください。 KMP サンプルアプリケーションもいくつか用意しましたので、そちらもご覧ください。

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フィードバックをお寄せください

Fleet に Kotlin Multiplatform ツールが搭載されてから日がまだ浅く、皆さんからのフィードバックを心待ちにしています。 適切に機能しているものや機能していないもの、不足しているもの、絶対に不可欠なものがあればお聞かせください。 このブログ記事にコメントを残していただくことも、課題トラッカーをご利用いただくこともできます。 また、ツールに関することも含め、Kotlin Multiplatform についてのあらゆるフィードバックは Kotlin Slack の #fleet チャンネルにお寄せいただくことも可能です。

ご協力いただきありがとうございます!

オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:

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