Early Access Program PyCharm

JetBrains DataSpell EAP を一般リリース

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JetBrains DataSpell は、当社がデータサイエンティストのために構築した新しい IDE です。 発表されたのは今年の 3 月、これまでは非公開の早期アクセスプログラム (EAP) でのみ利用可能でした。 今までのところ、すべてのユーザーを招待する前に、限られた数のユーザーだけを招待して新しい IDE の荒削りな部分を洗練させてきました。 今日、この場をかりて EAP を一般公開することを発表したいと思います。 これまでお待ちいただいた皆さま全員に招待をお送りします。 また、登録していただかなくても、JetBrains DataSpell のウェブサイトから EAP ビルトをダウンロードできるようにする予定です。 ぜひ、今すぐ最新の EAP ビルドをダウンロードしてください。

ここ数か月の間、DataSpell チームは主にノートブックの使用体験を向上させることにフォーカスを当ててきました。 この体験には、Jupyter ノートブックのセルをスムーズに操作する機能や、従来からあるすべてのショートカットへのアクセス、出力のきれいな表示、クイックフィックスなどが含まれます。 

ノートブックは以下のような点で改善されました。

  • 個々の出力をショートカットとマウス操作の両方で折り畳めるようにしました。 
  • ノートブックのスクローリングとノートブックの出力を大幅に改善しました。 
  • テーブル出力については、データを別のエディタータブに開く専用のアクションを追加しました。 
  • 画像については、ファイルに保存する専用のアクションを追加しました。 
  • コードセル内の未解決のパッケージについては、現在のセルに import ステートメントを追加し、それを自動的に呼び出すクイックフィックスを追加したため、ユーザーが手動で操作する必要はなくなりました。
  • 中国語と韓国語の文字がテーブル出力に正しく表示されるようになりました。

リモートノートブックのサポートも積極的に取り組んでいる領域の 1 つです。 JetBrains DataSpell は、ユーザーが自分のマシンで稼働させるローカルのノートブックに限らず、リモートサーバーで稼働するノートブックもサポートしています。 非公開の EAP の実施中に、リモートノートブックのサポートは実験的な機能から設定をしなくてもすぐに使用できる機能へと前進しました。 今後のアップデートで、この領域をさらに改善していく予定です。

最近、当社は Python のインタラクティブなコンソールにもっと注力し始めました。 Python コンソールの中でデータフレームとチャートが評価されるとき、それらのインタラクティブな出力が直接コンソールの中に表示されるようになりました。 探索的データ解析ができるのは Jupyter ノートブックに限らず、Python スクリプトを使ってでも行える場合がよくあります。 Python のインタラクティブなコンソールはそれに重宝するツールであり、当社は引き続き改善を加えていきます。

また、皆さまから頻繁にお寄せいただくご質問に対する回答を以下のようにまとめました。

Q: JetBrains DataSpell は、データサイエンティスト向けのツールとして他のツールよりもどのような点で優れていますか?

Python エコシステムにおいて、データサイエンスを意識してデザインされた IDE はかつて存在しませんでした。 データサイエンスに従事するユーザーは、エディター、開発者向け IDE、スタンドアロンの Jupyter ノートブックのいずれかを使用する必要がありました。 これまで、データサイエンス用のスタンドアロン IDE が使用できたのは R のエコシステムのみです。 RStudio の使用経験があるユーザーが Python にも同じような IDE があればいいのにと口をこぼすのをよく耳にしました。 JetBrains DataSpell は、まさにデータサイエンティストのための IDE です。

JetBrains DataSpell は、ノートブックやインタラクティブな REPL、データセット、可視化エクスプローラー、Conda サポートなど、幅広いデータサイエンスのツールを提供します。 また、Python や数多くのツールを対象にインテリジェントなコーディング支援を提供し、すべての機能が統一されたユーザーインターフェイスとしてシームレスに統合されています。

また、JetBrains DataSpell では Python のサポートの優先度が高くなっていますが、他の言語をサポートすることにも前向きな姿勢を持っています。 現在、R の基本的なサポートはすでに導入されています。他の言語のサポートも今後追加される可能性があります。

Q: JetBrains DataSpell の機能は PyCharm でも利用できるようになりますか?

はい、Jupyter ノートブックのサポートを含め、JetBrains DataSpell の機能の多くは近々 PyCharm Pro でも利用できるようになります。

Q: JetBrains DataSpell はどのような点で PyCharm と異なりますか?

PyCharm のユーザーインターフェイスは、開発ワークフローを意識してデザインされています。 プロジェクトや実行構成などを設定する必要があります。 JetBrains DataSpell はさらなる軽量化を目指しています。また、データ探索ワークフローを意識してデザインされています。 

探索的データ解析から ML モデルのプロトタイプ作成など、従事するフィールドを問わず、純粋なデータサイエンスに Python を使用するなら、最適なツールとして JetBrains DataSpell をお勧めします。 Python を使った開発を行う場合も、PyCharm がより適切なチョイスと言えます。

Q: JetBrains DataSpell の価格はいくらぐらいになりますか?

DataSpell は、DataGrip や PyCharm Professional Edition など、JetBrains IntelliJ ベースの他の IDE と近い価格設定をした有料製品にする予定です。

Q: フィードバックを提供したり、新しい EAP ビルドに関する情報の受信登録をしたりするにはどうすればいいですか?

  1. EAP に関するニュースの受信登録は、jetbrains.com/ja-jp/dataspell から行ってください。
  2. 当社の Slack コミュニティにご参加ください。
  3. バグや機能提案の提出や投票は、課題トラッカーから行ってください。

ぜひ JetBrains DataSpell の EAP ビルドをダウンロードしてください。フィードバックをご共有いただき、ニュースを広めていただけると幸いです!

JetBrains DataSpell チーム

オリジナル(英語)ブログポストの作者:

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