Early Access Program

JetBrains の新しいデータサイエンス IDE『JetBrains DataSpell』EAP

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データサイエンス向け言語としての Python への人気が急増する中、JetBrains の PyCharm にいずれデータサイエンス機能が搭載されるのは、当然と言える流れでした。 過去 1 年間でチームに届けられたフィードバックを基に、PyCharm におけるデータサイエンスのサポートを大幅に改善する取り組みを行ってきましたが、 このプロセスにおいて、データサイエンティストとソフトウェア開発者には、異なるワークフローとツールに対する期待があることが明らかになりました。

その結果、PyCharm の IDE エンジンを基盤に、データサイエンスだけに焦点を絞ったまったく新しい IDE を作ることが最善策だという結論に至りました。 この新しい IDE に関する詳細を一部公開できることを嬉しく思います。また、この IDE の EAP に多くの皆様がご参加いただけることを楽しみにしています。

この IDE は現在、「JetBrains DataSpell」と呼ばれています(最終的な名前はリリース時に変更する可能性があります)。 JetBrains DataSpell は、探索的データ分析やマシンラーニングモデルのプロトタイピングに精力的に関与しているデータサイエンス専門家向けに、生産性の高い開発者環境を提供します。

EAP にご登録いただくには、公式ページにある簡単なフォームをお送りください。 招待状は、一度にではなく順々にお送りしますのでご了承ください。 少しお待ちいただく可能性もございますが、ご登録いただければ必ず招待状をお送りします。

JetBrains DataSpell には、Jupyter ノートブックのネイティブサポートが提供されます。

  • Jupyter ノートブックのエクスペリエンスは、ウェブベースの Jupyter を強化したもので、 出力は、セルの下に表示されます。 ノートブックの外観は、従来のウェブベースの Jupyter ノートブックとほぼ変わりません。 また、セルとそのコンテンツを簡単に操作できるように、Command モードと Editor モード間での切り替えが可能になります。 強化機能には、Python 向けのインテリジェントなコーディングアシスタンス、すぐに使える目次、折り畳み式のトレースバック、およびインタラクティブなテーブルなどがあります。
  • セル出力には、Markdown と JavaScript(Plotly、Bokeh、IpyWidgets など)の両方がサポートされます。
  • IDE では、ローカルの Jupyter ノートブックだけでなく、リモートの Jupyter、JupyterHub、および JupyterLab サーバーもサポートされます。

JetBrains DataSpell は、Python スクリプトも同様にサポートするため、コードを実行するための科学計算用 REPL と、データおよびデータの視覚化(静的およびインタラクティブの両方)を処理するための多くの追加ツールが提供されます。

JetBrains DataSpell の短期的なフォーカスは主に Python に当てられますが、R のサポート、そしていずれは他のデータサイエンス言語も追加される予定です。 制限はあるものの、R の基本サポートはすでに組み込まれています。

現在、JetBrains DataSpell はまだ開発中であるため、 EAP プログラムの一環としてお試しいただく最初の EAP ビルドには、次のような制限があります。

  • リモートノートブックのサポートは、「実験的機能」に区分されます。 つまり、デフォルトではこのサポートは無効になっており、ユーザーが明示的に設定内で有効にする必要があるということです。 リモートノートブックのユーザーエクスペリエンスは、一般リリース前に大幅に変更される予定です。
  • JavaSciprt 出力のサポートは、円滑ではない場合がありますが(スクロールが完璧に動作しない場合があるなど)、今後のバージョンで改善される予定です。

よくある質問

質問: PyCharm Professional Edition とは別に新しい IDE を導入するのはなぜですか?

JetBrains 製品では、常に、機能だけでなく優れたユーザーエクスペリエンスも提供することに努めています。

JetBrains DataSpell のインターフェースでは、コードと同様にデータも重視されるため、 データの操作に関連する機能が優先されます。 これは、ツールウィンドウ、メインメニュー、アクションなどのレイアウトに反映されます。

JetBrains DataSpell では、コードベースは、プロジェクトというよりはワークスペースとして扱われます。 このワークスペース内で、ユーザーは、タスク間を切り替えることができ、構成済みの環境を再利用するのと同じように、ノートブックを再利用することができます。

全体として、私たちは、DataSpell がデータを使って作業するためのより実用的で効率的な環境になることを望んでいます。

可能な限り最高のエクスペリエンスを提供するために、ツールの使い方に合わせてユーザーが環境を選択できるように、オプションを提供しているのです。

質問: 新しい機能が PyCharm Professional Edition に追加されるのはいつですか?

具体的な日付は設定されていませんが、JetBrains DataSpell が正式にリリースされたらすぐに追加する予定です。

質問: JetBrains DataSpell と PyCharm Professional Edition のどちらを選べばよいですか?

データサイエンスと開発の両方に携わっている場合は、PyCharm Professional Edition をお勧めします。 開発よりもデータサイエンスへの取り組みが大きい方は、JetBrains DataSpell をお勧めします。

質問: 新しいデータサイエンスの機能は、PyCharm Community Edition でも利用できますか?

いいえ。 Community バージョンに追加される予定はありません。

質問: JetBrains DataSpell は、Python 以外の言語もサポートしますか? R や Julia などはサポートされますか?

JetBrains DataSpell には、多言語のデータサイエンスプラットフォームを提供する目的もあります。 Python はデータサイエンスで最も使用されている言語であるため、まず初めに Python に絞って取り組むように計画しています。 Python サポートが十分に洗練されたら、ほかの言語についても、R、Julia という順で検討していく意向です。 ちなみに、R の基本的なサポートはすでに利用可能です。

質問: JetBrains DataSpell には、データベース統合がバンドルされますか?

はい。

質問: JetBrains DataSpell には、ウェブ開発機能がバンドルされますか?

いいえ。 データサイエンスも合わさったウェブ開発には、PyCharm Professional Edition が最善のオプションです。

質問: JetBrains DataSpell は無料ですか、有料ですか? 価格帯は?

DataSpell は有料製品として公開し、価格は JetBrains IntelliJ ベースの他の IDE(DataGrip、PyCharm Professional Edition など)と同程度になる予定です。

質問: EAP が非公開であるのはなぜですか? 登録が必要な理由は? 迷惑メールは受け取りなくないのですが…

迷惑メールは送りません。 ご登録時のメールアドレスは、お客様がユースケースに適合することを確認させていただいた後、製品をお試しいただくための最終招待状の宛先として使用されます。

登録フォームでは、ユースケース、PyCharm の経験歴、作業するノートブックの種類(ローカルまたはリモート)、Jupyter ノートブックの使用頻度などをお伺いします。 フィードバックをご提供いただくために、後でご連絡する場合があります。

ご質問がございましたら、お気軽にお知らせください。また、ぜひとも、このニュースを広めていただければ幸いです!

JetBrains チーム一同より

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