JetBrains IDE 向けリモート開発機能の紹介

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今週の 2021.3 バージョン IDE のリリースに伴い、JetBrains は IntelliJ プラットフォームにリモート開発に対するサポートを追加しています!

リモートサーバーにソースコード、ツールチェーン、および IDE バックエンドをホストして、IntelliJ プラットフォームを基盤とするローカルシンクライアントを使用し、プロジェクトに対してコードの記述、ナビゲーション、リファクタリング、実行、デバッグ、およびテストを行えます。 ローカルにホストされたプロジェクトとローカルにインストールされた JetBrains IDE を使って作業しているような操作感を得られます。

また、ソフトウェアチームとプロジェクト向けのオールインワン型ソリューションである JetBrains Spaceオーケストレーションサポートを導入しており、リモート開発環境の管理をクラウドの仮想マシンとして自動化することができます。 コードの更新と、依存関係の準備、事前コンパイル、およびインデックス作成を Space に任せられるため、ユーザーは接続するだけですぐに作業を開始できます!

JetBrains リモート開発

最も単純に述べると、リモート開発モードでは、SSH 経由で既存のサーバーに接続します。(リモートサーバー側では) IDE はバックエンドサービスとしインストールされ、ここではユーザーインターフェースを表示せずにプロジェクトを読み込みます。 ローカルではシンクライアントを実行して、この IDE バックエンドに接続します。シンクライアントには、フル機能のユーザーインターフェースが備わっているため、すべての処理はリモートサーバーで行われているにもかかわらず、IDE がローカルで実行しているような操作感を得られます。

このプロセス全体は、JetBrains Gateway によって管理されます。これは新しいコンパクトなスタンドアロンのアプリケーションで、リモート開発を開始するために必要となるすべてのものを備えています。 Gateway は数多くの JetBrains IDE にプラグインとしてもバンドルされています。

JetBrains Client はローカルで実行し、IDE バックエンドのユーザーインターフェースを提供します。 IntelliJ プラットフォームをベースとしているため、完全な IntelliJ ベースの IDE のような使い心地があります。ローカルの IDE と同じエディター、コード補完、ナビゲーション、インスペクション、およびリファクタリングツールを備えていますが、すべてのファイルはリモート上にホストされており、すべての言語処理はリモートサーバーで行われます。

リモート開発は、高性能のクラウドベースサーバーを活用して、再現可能でクリーンな開発環境を作成し、さらには重要なソースコードが詰まったノートブックを紛失するという悪夢を回避できる、優れた手法と言えます。

JetBrains Space クラウド開発環境

また、ソフトウェア開発パイプライン全体に統一されたプラットフォームを提供する JetBrains Space においてはリモート開発環境用の優れたオーケストレーションサポートが提供されます。 Space では、(Space上の)プロジェクト内であらゆるリポジトリの開発環境を作成することができます。

スピンアップするマシンの規模を選択し、オプションとして、イメージを作成する Dockerfile を提供することができます。 また、Space Automation を使用して、依存関係のダウンロード、プロジェクトの構築、およびインデックスの実行を行うことで、前もって開発環境を準備しておくこともできます。 この事前構築済みのスナップショットは保存されるため、チームで起動、コピー、および共有することが可能です。

Space は、ユーザーが必要とする時に開発環境を作成するため、新しいスナップショットを起動するだけで、ブランチ間を切り替えることができます。 タスクの作業を終えたら、そのまま削除できます。 タスクの途中で作業を止める必要がある場合、非アクティブ状態が 30 分を超えると、Space は自動的にワークスペースを休止状態にします。

Space のブログ投稿でさらに詳しくお読みください

サポートされている IDE とライセンス体系

リモート開発は、JetBrains IDE を強化する IntelliJ プラットフォームに組み込まれており、既存の有料サブスクリプションの含まれる機能として提供されます。 今のところ、JetBrains Gateway は、IntelliJ IDEA Ultimate、PyCharm Professional、GoGland、PhpStorm、および RubyMine にバンドルされています。 また、CLion および WebStorm ではスタンドアロンの JetBrains Gateway アプリを通じて使用することもできます。 今後のリリースでは、さらに多くの IDE にサポートを追加する予定です。

使い慣れた IntelliJ ベースの IDE の 2021.3 リリース(今週公開!)をダウンロードするか、スタンドアロンの JetBrains Gateway アプリをお試しになり、リモート開発を開始しましょう。 

ドキュメントを読み、皆さんの体験をお知らせください! また、Space 開発環境についてもぜひ、詳しくお読みください。

最後に

私たちは、JetBrains IDE にリモート開発を導入できることを非常に楽しみにしています。 ただし、IntelliJ IDEA、PyCharm、GoLand といった IntelliJ ベースの IDE だけではありません。

本日、Fleet も発表いたします。Fleet は、20 年におよび築き上げてきた知識とテクノロジーを糧にゼロから作成した JetBrains の最新の IDE です。 Fleet の発表に関するブログ記事をお読みになり、Fleet Explorers プレビュープログラムへの参加にお申し込みください。

オリジナルブログ投稿(英語)の作者:

Elizaveta Semakova

Matt Ellis

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