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YouTrack ロードマップ 2025

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お客様への約束

弊社は今後も変わらず、YouTrack をお客様のニーズと共に進化するプラットフォームとして全力で開発し続けます。 お客様が所属組織とデータガバナンスポリシーに最適なホスティング形態を自由に選択できるようにするため、引き続き YouTrack を Server と Cloud の両バージョンで提供することを約束いたします。

さまざまなチームが YouTrack を選んだ理由を参考にしています

YouTrack はこれまで以上に急成長しており、昨年は顧客数が 2 桁の割合で増加しました。 中小企業のさまざまなチームの業務において採用率が伸びていることを確認しています。 弊社はコンサルティングパートナーと緊密に連携し、数千人もの従業員を抱える最大手企業による YouTrack への業務移行を支援しています。

弊社は市場に数多く流通しているプロジェクト管理ツールから適切なものを見つけることの難しさを理解しています。 チームのニーズに適したものを見つけるには、複数のソリューションを何か月もかけて検討することもしばしばです。

多くのチームは機能を損なわずにコストを削減するため、あるいは数人から数百人の従業員が所属するチームに適したサーバーソリューションを得るために YouTrack に乗り換えています。 チームの拡大に柔軟に対応し、複数の異なる部門が連携できるようにする目的で軽量なツールや開発に特化した課題追跡プラットフォームから移行しているケースもあれば、 メールやチャットによる調整を廃止し、YouTrack のような既存のビジネスフローに対応できる高度なソリューションに移行して業務を管理し始めたばかりのケースもあります。

YouTrack を採用した多くのチームから貴重なフィードバックをいただいたことで、弊社が 2025 年に早急に対応すべき優先事項と将来のロードマップを具体化できました。 しかしながら計画には柔軟性を持たせており、弊社の長期的なビジョンと YouTrack を柔軟で強力なソリューションにする取り組みを固持しながらも、お客様のニーズに対応するための余地を残すようにしています。

YouTrack のデザインを大胆に刷新

2025 年の大きな一歩

2025 年はまず、YouTrack の外観と使い心地を大胆に刷新します。この作業には、さまざまチームのプロジェクトの取り組み方を長年にわたって研究・調査した結果を反映した変更を導入します。

新しいナビゲーションパネル

YouTrack の継続的な機能数とページ数の増加に対応するため、メインメニューの位置を画面の上部から左側に移動します。 この変更は、YouTrack のすべての重要なセクションにアクセスしやすくすることで、すべてのユーザーがより少ないクリック数で必要な画面により素早く移動できるようにすることを目的としています。 この新しいナビゲーションパネルは、2025 年前半にはすべてのユーザーを対象にデフォルトで有効化されます。 バージョン 2025.1 では従来のパネルに切り替えるオプションが一時的に提供されますが、このパネルは 2025 年の中頃までには標準になると思われるため、新しいインターフェースを採用することをお勧めします。

タスク、チケット、記事のプロジェクト階層パス

プロジェクトを中心としたこの階層では、タスク、チケット、記事がクリック可能なパンくずリスト形式のパスで提供されるため、プロジェクト関連の情報を簡単に横断して参照できます。 たとえば、特定のプロジェクトに貢献しているデザインチームのメンバーは、数回クリックするだけでデザインプロジェクトに関連するタスクと記事にアクセスできます。

Issues(課題)ページのデザイン変更

YouTrack Lite と Classic の主な違いの一つは、Issues(課題)ページのレイアウトです。 この違いにより、レイアウトの好みによって YouTrack Lite と Classic のどちらかを選択しなければならないという制限がありました。 もうこの違いを気にする必要はありません! Issues(課題)ページが統一されて Classic と Lite の機能の使い心地に差がなくなったため、どちらかを選択する必要がなくなりました。 設定はカスタマイズ可能であるため、タスクリストをテーブルビューとリストビューのどちらで表示するかを決めたり、情報量を必要に応じて決めたりできます。 また、タスクの検索と絞り込み動作の改善にも取り組んでいるところです。 この新しいデザインは実装後はデフォルトとなり、従来のデザインに戻すオプションは提供されません。

全ユーザーを対象とする UX のさらなる改善

2025 年後半からは以下のような新しいデザインの拡張と充実化に注力する予定です。

  • プロジェクトページの改良 – チームが作業の状況を常に把握できるようにします。
  • プロジェクト中心の高度なナビゲーション – 必要に応じてプロジェクトの状況を常に把握できます。
  • My Work(自分の作業)ページ – 自分のタスクと優先事項に専念するためのできるように設計されたパーソナライズビューを提供します。
  • 新規ユーザー向けのオンボーディング – YouTrack の機能をより分かりやすく案内し、初日から生産性を発揮できるようにします。

チームメンバーとマネージャー向けの AI 支援機能

現在、チームメンバーとそのプロジェクトマネージャー向けの AI 自動化機能の提供に向けてリソースを集中させています。 YouTrack に初期状態で提供されている無料の AI 支援機能は、日常業務に役立つオプションを導入して強化される予定です。

  • AI によるコンテンツ補完。 現在、AI によるテキスト補完の提案機能を改善することで、タスクや更新の下書きを高速化し、より直感的に行えるようにする取り組みを行っています。
  • AI からのタスクフィールドの提案。タスク内のフィールドを補完するインテリジェントな提案によって作業を合理化し、重要な情報を迅速かつ簡単に提供できるようにします。
  • 将来の AI 機能。今後、AI による日常業務の自動化を新たなレベルで実装できるように全力で取り組んでいます。 YouTrack 内や他の接続されたシステムで AI エージェントが完了した作業をレビューする、プロジェクトの進行に関する提案を承認する、といったことから 1 日の業務を開始できるようにしたいと考えています。

内部および B2B サポートチーム向けのヘルプデスクの拡大

現在のヘルプデスクソリューションでは、標準ユーザーは顧客のチケットに関してサポートチームを支援する場合には貢献者になれます。しかし、お客様からのフィードバックにより、内部ヘルプデスクプロジェクトという新たなシナリオの重要性が明確になりました。このようなシナリオでは、標準ユーザーは内部ヘルプデスクやサービスデスクの運営において報告者の役割も果たす必要があります。 そのような状況に対応するため、このようなシナリオで内部報告者が提出したチケットのユーザーインターフェースの改善、内部報告者へのメール通知の改善、ユーザーに適切な表示対象設定とコメントの設定の実現、およびチケットの表示対象とコメントに関連するその他の問題の解決にも注力する予定です。

ヘルプデスクソリューションに関しては、ソリューション内の顧客組織を分離して管理できる高度な機能を導入することを長期的に目指しています。 これにより、B2B サポートチームは顧客ごとにエクスペリエンスをカスタマイズできるようになります。

プロジェクトマネージャー向けの柔軟性の強化

計画キャンバス

プロジェクトの計画をより視覚的かつ共同で行えるようにするため、計画キャンバスの導入に取り組んでいます。 チームはこの機能でホワイトボード形式のインターフェースを使用して作業を開始し、数回のクリックでアイデアを下書きし、それを実行可能なタスクに変換することができます。 また、既存のタスクをキャンバスに移動して視覚的に分かりやすくし、対話的に調整を行うこともできます。

タスク名のカスタマイズ

タスクに「課題」以外の名前を付けたいと思いませんか? 法務プロジェクトでは「ドキュメント」、財務プロジェクトでは「注文書」、人事や採用のワークフローでは「求人」や「従業員」といった名前にしたいと思うかもしれません。 現在、特定のプロジェクトを開始する際にエントリの命名と構造を柔軟にカスタマイズできる機能の開発に継続的に取り組んでいます。

チーム向けアプリの追加

YouTrack アプリではまったく新しいページを含め、重要な機能を追加する機能をすでに実装済みです。 たとえば、Diagram Editor アプリでは視覚的なダイアグラムを YouTrack 内に直接作成して管理できます。

現在、アプリの構築に関するパートナーとお客様への支援を強化する取り組みを行っています。 新しいアプリや機能のアイデアがございましたら、お気軽にご相談ください。喜んで協力いたします。具体的な支援内容について話し合いましょう。

エンタープライズ機能の拡張

YouTrack Server に関し、大企業のお客様を対象にデータベースのパフォーマンス監視と作業量の管理を楽に行えるツールを追加する予定です。 この更新によってチームはその規模の変化に合わせて安定的にリソースの使用を最適化できます。

Docker イメージを主なサーバーインスタンスのインストールとアップグレード手段にすることを優先し、2025 年の前半が終わる頃には .zip 形式での配布をサポートする予定です。 安全な隔離された環境を実現するコンテナーを使用したデプロイが IT 標準となっているため、コンテナー化ソリューションに専念して業界のベストプラクティスに合わせていきたいと考えています。 

YouTrack Cloud については 99.99% のクラウドサービス稼働率を保証し、これをサービス利用規約で確約することに努めています。

また、自動ユーザープロビジョニングとデプロビジョニングにも対応できるようにするため、シングルサインオン(SSO)のサポートも拡張しているところです。 Okta と Entra ID の統合改善は 2025 年前半にリリースされ、その後に追加の更新が行われる予定です。 エンタープライズチームのユーザー管理をさらに強化するため、以下の内容を導入しているところです。

  • ユーザー管理機能をさらに強化する SCIM 2.0 プロトコルのサポート。
  • より多くの ID プロバイダーでのサインインを可能にする OIDC プロトコルのサポート。

YouTrack の未来を共に形作りましょう

ぜひ皆さまのご意見をお聞かせください! 皆さまのフィードバックが YouTrack の未来を形作ります。アイデア、提案、知見をいつでもお聞かせください。 機能リクエスト、改善の提案、ご意見などがございましたら、このブログのコメント欄か公開プロジェクトトラッカーまでお寄せください。 

YouTrack コミュニティを支えていただきありがとうございます。 2025 年以降もさらに強力な YouTrack を共に構築していきましょう。

YouTrack チーム一同より。
15 周年を共に祝いましょう!

オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:

Elena Pishkova

Elena Pishkova

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