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YouTrack に新デザインが登場

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YouTrack 2025.1 リリースでは大胆な新デザインを導入し、複数のプロジェクトとタスクの間をより素早く移動できるようにしました。 この新しい外観と使い心地には、チームでのプロジェクトへの取り組み方に関する長年の調査結果が反映されています。

新デザインには以下の内容が導入されています。

  • 左側に配置された新しいナビゲーションパネル: YouTrack のすべての主要画面にアクセスしやすくなりました。 クリックの回数も減るため、作業スピードが改善されます。さらにはスペースが増えたことで、アプリで YouTrack により多くのページを追加できるようにもなっています。 
  • 再設計された Issues(課題)ページ: 課題ビューの生成方法が増えました。 親しみやすいタスク表示で作業することも、異なるビューを素早く切り替えて詳細を追加または非表示にすることもできます。
  • プロジェクト内のタスク、チケット、および記事の階層パス: プロジェクトのコンテキストを常に維持することができます。 作業中のプロジェクトのコンテキスト内を新しい階層表示でクリックしながら移動できます。

数え切れないほどのチームが毎日 YouTrack を活用してビジネスを推進しています。 JetBrains のチームは些細な変更でさえも日常業務に多大な影響を及ぼすことがあることを理解しているため、あらゆる変更を価値あるものにし、タスクの流れを維持できるように多大な注意を払ってきました。 

単一のタスク、複雑なプロジェクト、あるいは数百件もの同時進行プロジェクトのどれを管理するかを問わず、新しい YouTrack は楽に作業できるだけでなく、スマートに作業できるように設計されています。 拡充し続ける YouTrack ツール群に即座にアクセスできるため、自分やチームにとって本当に重要なことに専念できます。

この YouTrack の改修によって生産性が向上することを願っています。 では、この新デザインを詳しく見てみましょう。

新しいナビゲーションによる作業の合理化

左側のパネルから YouTrack の主な機能にアクセス

Issues(課題)や Gantt Charts(ガントチャート)など、ページ上部の YouTrack のメインメニューにあったすべての項目が画面左側の新しいメニューパネルに移動されました。 関連するボタンが常にパネルに表示され、新しい課題、記事、さらにはプロジェクトをかなり素早く作成できるようになっています。 設定と通知センターにもここから簡単にアクセスできるようになっています。

このアプローチの検証と改善には新デザインを採用した数千名から受け取ったフィードバックが反映されているため、既存ユーザーと新規ユーザーの双方がこの更新によるメリットを得られると考えています。 YouTrack での作業に慣れているユーザーは選択肢が増え、クリック数が減ることで作業が高速化されます。また、YouTrack の新規ユーザーはより直感的な操作でさらにスムーズなオンボーディングを体験できます。

必要なすべての項目を常に表示することも、作業に専念することも可能

新デザインでは自分に最適な方法で必要な項目をより素早く見つけることができます。 メニューがデフォルトで展開されているため、さまざまな機能に素早くアクセスできます。 ただし、手持ちのタスクに専念できるようにより広いスペースを確保したい場合は、専用のボタンを使ってメニューを折りたたむこともできます。 

YouTrack アプリでは、まったく新しいページを追加するなどして機能を拡張できます。左側に配置された新しいパネルには、その新しい機能をメインメニューに追加できるスペースがあります。 たとえば、Diagram Editor アプリを使用してプロセスを可視化できます。 このアプリを有効にすると、新しい Diagrams メニュー項目がパネルに追加されます。

会社のロゴを追加

YouTrack の新デザインには、有料サブスクリプションの YouTrack インスタンスに会社のロゴを挿入するスペースが残されています。 このカスタムロゴを 2 つの形式(パネル展開時の大きなロゴ、折りたたみ時の小さなロゴ)で使用できるようになりました。 管理者は、システム設定で 2 つの形式の会社ロゴを追加する必要があります。

新しい YouTrack を今すぐ始めましょう

新しいナビゲーションパネルは、すべての YouTrack ユーザーを対象にデフォルトで有効化されています。 どのユーザーも Workspace (ワークスペース)設定で新しい左側のパネル方式と従来のトップメニュー方式を一時的に切り替えることができますが、新しいインターフェースを使用することをお勧めします。 バージョン 2025.2 以降はこの新しいインターフェースが標準となり、従来のメニューに戻すオプションは無くなる予定です。 

すべての変更内容については、YouTrack のドキュメントをご覧ください。

Issues(課題)ページのエクスペリエンスの再設計

課題ビューの整理

課題ビューに対する新たなアプローチにより、必要な場合にさらに多くのオプションが提供されるようになりました。

YouTrack が新バージョンに更新された際も、これまで使い慣れた課題ビューを引き続き使用できることができます。 YouTrack Classic のユーザーの場合はツリー形式の構造が有効かどうかを問わず、リストビューで課題が表示されます。更新後はこれがデフォルトのモードとなります。 YouTrack Lite ユーザーの場合は列を含むテーブルビューで課題が表示されます。新しい YouTrack バージョンではこのビューが有効になっています。

課題ビューへのアプローチが統一されたことにより、タスクの表示方法を簡単に切り替えられるようになりました。 リストビューとテーブルビューの切り替え、ツリー形式の構造の有効化、およびタスクの詳細の追加・非表示の設定を使用できます。 また、タスクを Issues(課題)ページで直接プレビューし、タスクの内容を素早く閲覧したり詳細を編集したりできるようにもなっています。

手持ちの作業に専念

Issues(課題)サイドバーも、手持ちの作業に専念できるように再設計されています。 プロジェクト、保存した検索条件、およびタグにワンクリックでアクセスできるようになっています。 Issues(課題)サイドバーの内容をカスタマイズし、それを展開または折りたたむことで重要な作業に専念できるようになっています。 サイドバーのプロジェクト、保存した検索条件、およびタグの順番の変更をドラッグアンドドロップ操作で簡単に行えるようになっています。

サイドバーを使用して検索リクエストを開始できます。 たとえば、定期的にタスクを表示するプロジェクトのリストを追加しておくと、そのプロジェクトのリストを使用してプロジェクトのタスクをより素早く閲覧することができます。 または、検索リクエストを入力した後にサイドバーを使用してプロジェクト、保存した検索条件、またはタグを追加できます。

課題ビューの構成が完了したら、ドラッグアンドドロップ操作でタスクを任意の順に並べ替えることができます。 また、タスクをフィルターで絞り込んだり、結果の表示順をカスタマイズしたり、そのビューを「保存した検索条件」として保存して後でそのビューに戻ったり、それをチームと共有してすべてのユーザーが同じカスタマイズされた順序を利用できるようにしたりできます。

この課題ビューへの新しいアプローチは、バージョン 2025.1 以降のすべての YouTrack ユーザーに対して統一されます。

プロジェクト内のタスク、チケット、記事の階層パス

YouTrack で作業中のプロジェクトのコンテキストを維持しやすくなりました。 タスク、チケット、および記事のクリック可能な階層パスにより、関連するプロジェクトの情報を簡単に参照できます。 このパスは各ページの上部に表示されており、簡単にアクセスできます。 Projects(プロジェクト)ページからタスクと記事にアクセスしたい方のために、このナビゲーションオプションをプロジェクトサイドバーにも追加しました。

タスクとチケット

複数のメニュー項目を切り替えることなく、合理的な新しい方法で情報にアクセスできます。 1 つのタスクやチケットからプロジェクト内のすべてのタスク、プロジェクトページ、およびすべてのプロジェクトのリストに移動できるようになりました。 ページの上部からワンクリックで課題やチケットの ID の検索とコピーを行えます。

Issues(課題)ページまたは Helpdesk ページから選択したプロジェクト内のタスクとチケットに移動することもできます。 すべてのプロジェクトのリストを表示した後にページの上部で必要なプロジェクトを選択し、そのコンテキストに移動できるようになりました。

記事

プロジェクト内の記事の階層パスには、移動に役立つさらに多くの情報が提供されています。 サブ記事から親記事、プロジェクト関連のナレッジベースからそのプロジェクト、1 つのプロジェクトからすべてのプロジェクトのリストに移動できます。

YouTrack の他の部分にもパンくずリストが追加され、作業をより直感的に管理できるようになっています。 たとえば Dashboards(ダッシュボード)ページの上部で階層パスを使用して移動すると、アクセス可能なすべてのダッシュボードのリストを表示できます。 Agile Boards(アジャイルボード)、Reports(レポート)、および Gantt Charts(ガントチャート)でも同様の操作が可能です。

検索エクスペリエンスの改善

検索する際には、いつでもフィルターモードとクエリモードを切り替えられます。 フィルターモードでは、テキストを簡単に検索したり、入力中に検索に使用できそうな情報を提案する強力な動的フィルターを使用したりできます。 すべてのプロジェクトで作成されたタスク内、あるいは特定のプロジェクト内を対象に検索可能で、次に提案されるフィルターはプロジェクトのコンテキストに合わせて自動的にカスタマイズされます。

また、1 つの検索リクエストで複数のフィルターを組み合わせることもできます。 たとえば、フィルターを選択した後に State(状態)フィルターを Fixed に指定してフィルターの値を変更できます。 使用できそうな値のリストも動的に提案されます。 値は必要な数だけ追加できます。 Created または Resolved at といった日付や時刻のフィルターでは、特定の値か範囲のいずれかを選択できます。

複雑な検索リクエストの入力に慣れているユーザーのために、引き続きクエリモードを使用できるようにしています。 このモードは動的な検索候補もサポートしており、大規模なタスクリストをより柔軟に管理できます。 たとえば、クエリの検索リクエストに「has: -boards」を追加すると、どのボードにも属しないタスクを検索できます。

その他の変更

YouTrack Helpdesk の機能強化

チケットの CC に最大 10 人の報告者を追加

ヘルプデスクプロジェクトの報告者とサポート担当者がチケットの CC フィールドにリクエストの更新情報を受け取る最大 10 人の報告者を追加できるようになりました。 サポートチームが追加できるサポート担当者とその他の内部チームメンバーの数は無制限のままですが、 報告者には CC フィールドに追加された他の報告者とサポート担当者しか表示されません。

報告者のチケットの状態によるフィルタリング

さらに、報告者が Tickets(チケット)ページで送信したチケットを State(状態)フィルターを使って検索できるようになりました。 この改善により、報告者がすべての未解決チケットや終了済みチケットのリストを簡単に表示できるようになりました。 また、選択した期間内に提出された特定の状態のチケットを検索するなど、複数の検索フィルターを組み合わせることも可能です。

ユーザー管理の機能強化

認証モジュールがアップグレードされ、Okta と Microsoft Entra ID から YouTrack にグループとユーザーアカウントをインポートして同期できるようになりました。

新しいビルドサーバーの統合

YouTrack による開発者ツールの統合対象が拡張され、GitHub Actions もサポートされるようになりました。 ビルド番号とリンクが課題フィールドに自動的に追加されるようになります。

YouTrack Server の .zip 配布パッケージのサポート終了

YouTrack Server の .zip 配布パッケージのサポートを終了しました。 サーバーインスタンスのインストールとアップグレードは Docker イメージ形式で提供されます。 安全な隔離された環境を実現するコンテナーを使用したデプロイが IT 標準となっているため、コンテナー化ソリューションに専念して業界のベストプラクティスに合わせていきたいと考えています。

これまで .zip アーカイブを使用して YouTrack Server をインストールしていた管理者がインスタンスをバージョン 2025.1 にアップグレードする際には、ドキュメントを参照して Docker イメージに移行してください。

YouTrack の未来を共に形作りましょう

新しい YouTrack を実際にお試しになった感想をお聞かせください。 以下のコメント欄に遠慮なくご入力ください。また、ご質問がございましたらお気軽に弊社サポートチームサポートチームにお問い合わせください。 いつでもお手伝いいたします!

また、皆さんが手持ちのプロジェクトに専念しやすくするため、すでにこの新デザインの強化に取り組んでいます。 チームが作業のコンテキストを常に維持できるように改良されたプロジェクトページと高度なプロジェクト中心のナビゲーションは、YouTrack の 2025 年ロードマップにすでに含まれています。 

新しいチームメンバー向けのオンボーディングも、YouTrack の機能をより分かりやすく案内し、初日から生産性を発揮できるように改善される予定です。

 

このリリースの詳細な技術情報と包括的なバグ修正・改善のリストについては、リリースノートをご覧ください。 最新機能の構成に関する詳細は、ドキュメントをご覧ください。

YouTrack Cloud をご利用の場合、YouTrack は JetBrains のメンテナンスカレンダーに従って自動的に YouTrack 2025.1 にアップグレードされます。

有効な YouTrack Server サブスクリプションをお持ちの場合は、今すぐ YouTrack 2025.1 にアップグレードできます。

有効な YouTrack サブスクリプションをお持ちでない場合は、最大 10 ユーザーまで利用できる無料の YouTrack を使用して購入前に新しいバージョンをお試しください!

YouTrack で利用可能なライセンスオプションに関する詳細は、購入ページをご覧ください。

YouTrack チーム一同より

オリジナル(英語)ブログ投稿記事の作者:

Elena Pishkova

Elena Pishkova

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